働き盛り世代に起こりやすい「くも膜下出血」
――くも膜下出血が起きる原因はなんなのでしょうか? 中高年に発症した方の約9割は、脳の血管にできた「動脈瘤」の破裂が原因と言われています。この「脳動脈瘤」は、40~50代でもっとも起こりやすくなることがわかっています。
――私にも、脳動脈瘤がある可能性はありますか? 原因は諸説ありますが、家族歴は大きなヒントとされています。ご家族でくも膜下出血を起こしてしまった方がいたり、脳動脈瘤を指摘された方がいた場合は注意が必要です。
――脳動脈瘤があることによって、出てくる症状はありますか? 脳動脈瘤のサイズや存在する場所によっては症状が出ることもあります。
大人になって強い頭痛が起こるようになった場合や、前がぼやけて見えにくくなったり、モノが二重に見えたりするなど、目になんらかの症状があれば必ず医師にかかってください。
ただ、くも膜下出血が起こってはじめて知るケースも少なくはありません。
――症状が出ないまま、脳動脈瘤が破裂してしまうこともあるんですね。 その通りです。なので大前提として、普段から脳の血管に負荷をかけないような生活を意識して送ることが、とても重要なんです。
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