ラフに洗いざらしてもどこか上品な雰囲気に。
▶︎すべての写真を見る 上の写真のシャツは、フランスが誇る高級シャツブランド「シャルベ」のもの。
マルチストライプの上品なブルーのシャツを、ヘンリーネックのカットソーとワークパンツでカジュアルに着崩しているのだ。
ポイントはなんといっても“洗いざらし”。ただしシワっぽくなるのはNG。
その絶妙な塩梅のコツを西野大士さんに伺った。
| にしのや 主宰 西野大士さん(40歳) パンツブランドのニートのデザイナーにして、PR会社「にしのや」のディレクター。プライベートでは3人の息子の父親でもある。 |
「洗いざらし=シワ多め」ってことじゃない
「若い頃からずっと、シャツというアイテムが好きでした」。そんな西野大士さんが「洗いざらし」の魅力に改めて気付いたのは、ブルックス ブラザーズの日本法人に勤務していたときのこと。
「店頭に立つときはブレザーもしくはスーツの着用がルール。中に着るシャツには当然アイロンをかけます。でも、オックスフォード地のボタンダウンシャツだけはプレスしなくてもよい、という不文律があったんです」。
上のブルックス ブラザーズのシャツは、最もトラディショナルなオックスフォード地を使用した2010年頃のもの。右のチェックシャツはエルメス、左のブルーはシャルべだ。
身体にフィットしたスーツに、洗いざらしのボタンダウンシャツ。「そのハズしが格好良かった」と振り返る。そして独立後は、高級なドレスシャツも洗いざらしで着るようになった。
「ファッションのPR業務という職業ですので、Tシャツでも支障はありません。でも襟付きのシャツを身に着けると、仕事モードになるんです」。
ただし「洗いざらしとは、シワっぽいということではない」と言う。干すときにはきちんと生地を伸ばす。そのコツは、ぜひ下を参照に。
そんな西野さんのワードローブには、ブルックス ブラザーズを筆頭に多彩なブランドのシャツが並ぶ。
「実はこの“数多く揃える”というのも、コツのひとつ。ローテーションの頻度を抑えることで生地が傷むことなく、いい風合いを長く保つことができるんです」。
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