タコマにもついにハイブリッドシステムが搭載されたというわけだ。
トレイルハンターはベッド周辺を照らすライトが備わるので、夜間の荷台でのテント設営もしやすい。
これだけでも新型タコマのオン・オフともに超快適な乗り心地や、スポーティなハンドリングが想像できる。
けれどタコマのアップデートはこんなものではなかった。開発陣は「どこにでも行ける、非常に高性能な多目的車」を目指したのだ。
まず「どこにでも」に欠かせない悪路走破性では、路面状況に応じてエンジンやトランスミッションの制御をしてくれる機能はもちろん、ボタンひとつでフロントのスタビライザーを外せる機能が用意された。
こうすることで前輪がより自由に動けるため、前後左右の高低差の大きい岩場でも、スマートなロッククライミングがこなせる。
タコマのインテリア。エアコンの温度調整やドライブセレクターのダイヤルなど、いちいち武骨で格好いい。
その他にも5種類の速度から選択可能なクロールコントロールや、足元の障害物を映し出すタッチスクリーン……etc.。
トヨタ曰く「究極のアドベンチャーマシン」へと変貌を遂げたのだ。
このアドベンチャーマシンに乗り込むプチ冒険家、つまり仕事“以外”でピックアップを楽しみたいと願う我々のための改良も施されている。
例えばルーフテントを載せたり、キャンプ用冷蔵庫を搭載できるようにボディが強化された。また持ち込んだ家電を使えるようにとガソリン車には400Wの、ハイブリッド車には2400WのACインバーターを標準装備している。
トレイルハンターにルーフトップテントを装着。
さらにキャンプに向かう道中はもちろん、到着してからも音楽を楽しめるように、JBL製ポータブルスピーカーが備わる。
ダッシュボードにドッキングして車内オーディオのスピーカーのひとつとして活用することも、取り外して屋外で音楽を楽しむこともできるJBL製スピーカー。
車内ではこのスピーカーを含む10スピーカーによるプレミアムな音楽環境を味わえるだけでなく、ポータブルスピーカーをダッシュボードから外して、例えば荷台に置けば、夜のテントやたき火を囲んだひとときに、ぴったりな曲を流すことができる。
トレイルハンターにルーフトップテントを装着。
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