OCEANS

SHARE

ストリートだから起こった心温まる話

隣で真剣にスケートボードを見つめる子供たち。その後どうなったのかというと……。

隣で真剣にスケートボードを見つめる子供たち。その後どうなったのかというと……。


でも、最後にストリートだからこそ起こった心温まる話をして締めたいと思います。

とある住宅地の公園の滑り台で撮影したライディングカットになるのですが、隣の子供達の真剣な眼差しを見てほしいです。この時、突如現れたスケートボーダーのお兄さんに興味津々になった子供たちは、トライする姿を目を丸くして見学。そして成功した瞬間に大興奮!

皆で一斉にサインを求め始め、記念撮影もお願いし、即興のスクールまで行うことに。

その時の「俺、絶対お母さんにスケボー買ってもらおー!」と興奮しながら嬉しそうに話していた子供の顔は、10年以上経った今でも忘れられません。



サインを求め、スケートボードに乗せてもらい、笑顔でピース! スケートボードには人を笑顔にする力がある

サインを求め、スケートボードに乗せてもらい、笑顔でピース! スケートボードには人を笑顔にする力がある


現在はスケートボードをすることで、公共物に傷がつくことが問題視されているが、市民が平等に使うために造られたものが多少傷つくという理由で禁止にするよりも、こうした子供の笑顔がたくさん見れることの方が、よっぽど大切なのではないかと思うことがある。規則に縛られすぎたら、子供本来の自由な発想にまで影響を与えることにならないだろうか。

「スケートボードを前提にした街づくりが出来れば良いのにな」
次回はそんな未来について、もう少し深く切り込んでいきたいと思っている。

吉田佳央 / Yoshio Yoshida@yoshio_y_
1982年生まれ。静岡県焼津市出身。高校生の頃に写真とスケートボードに出会い、双方に明け暮れる学生時代を過ごす。大学卒業後は写真スタジオ勤務を経たのち、2010年より当時国内最大の専門誌TRANSWORLD SKATEboarding JAPAN編集部に入社。約7年間にわたり専属カメラマン・編集・ライターをこなし、最前線のシーンの目撃者となる。2017年に独立後は日本スケートボード協会のオフィシャルカメラマンを務めている他、ハウツー本の監修や講座講師等も務める。ファッションやライフスタイル、広告等幅広いフィールドで撮影をこなしながら、スケートボードの魅力を広げ続けている。


吉田佳央=文、写真
記事提供=FINEPLAY

SHARE

次の記事を読み込んでいます。