見過ごしてはいけない違和感のタイミングとは
――症状を的確に伝えられているか不安です……。 正しい診断のため、検査にあわせて状況なども細かくお聞きするので安心してください。
【問診でのチェック項目】
① 喉に感じている具体的な症状は?
② 症状はいつからあるか?
③ どのようなときに起こるか?
④ 1日の中で症状の変化があるか?
⑤ ほかに症状はあるか?
――症状が始まったタイミングも重要なんですね。 一概には言えませんが、新年度や季節の変わり目、決算期などストレスを感じやすい時期に咽喉頭異常感症を発症される方が多いように感じます。
また、症状を感じるタイミングにも特徴があります。
――どんなものでしょう? 忙しい時間帯やストレスを感じているときより、意外にもホッと一息をついたり、リラックスしているときなど、自分の時間ができたときに症状を感じやすい印象です。わずらいや喉の違和感に神経が集中するからかもしれません。
不安な症状が表れた際は「胃内視鏡検査」を
©️Andrey Shevchuk/iStock
――咽喉頭異常感症の治療には何が有効ですか? ストレスを軽減させることが大切です。お風呂にゆっくり浸かったり、睡眠時間を確保するなど、ストレスを取り除く生活を意識するだけでも快方に向かうでしょう。不安な方には、飲み薬や漢方を処方することもあります。
ただし、咽喉頭異常感症は体の異変が原因でないことが大前提なので、まずは必ず正しい検査をしてくださいね。
――重大な病気のサインではないか、まずは確かめることが必須なんですね。 そのとおりです。喉の違和感には、食道がんや喉頭がん、甲状腺がんなど多くの可能性が隠れています。30代を越えると徐々に“がん年齢”といわれる世代になるので、なおさら検査が重要です。
――年に1度の定期健診では不十分でしょうか? 一般の検診などで扱われている検査には限界があるので、不安な症状が表れた際は1度「胃内視鏡検査」を受けてみてください。気付いたときには手遅れといわれることの多い食道がんでも、胃内視鏡検査であれば早期に見つけることができます。
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喉に表れる症状は、実は心が発するSOSかもしれない。安易な自己判断は御法度、早めの検査で不安を取り除こう。