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2023.05.31

日本人が好むルノーは極端? 癒し系のペットみたい!? アクティブな相棒「カングー」を識者3名が分析

クレアティフ ディーゼルモデル419万円。

クレアティフ ディーゼルモデル419万円。

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小型商用バンをベースとした乗用車「ルノー カングー」。

日本で発売されるモデルは観音開きのダブルバックドア仕様で、ユニークな後ろ姿はもちろん、狭い場所でも荷物の積み下ろしを容易にする実用性も魅力だ。

後部座席を寝かせてフルフラットにすると、最大2800Lの荷室に。スライド式で大きく開くリアドアと組み合わせて、チャイルドシート、アウトドア用品などのかさばるものをはじめ、大型犬なども乗せることができる。

アクティブな生活の心強い相棒になってくれそうなこの新型カングーについて、識者たちの見解をうかがった!


車の役割を超えた人気

フランスの小型商用車を出自とするカングーは欧州で四半世紀、日本でも20年余りの歴史を持つ車です。

今年、販売開始した新型は3代目。その肩の力の抜けた佇まいや、商用出自ゆえフルモデルチェンジが少なく鮮度が維持されること。それに、広大な荷室や後席スライドドアといったファミリーカー適性の高さも加わり、カングーは日本でも大人気車種になりました。

年に1度開催されるカングー縛りのミーティングには2000台近くが集まるなど、日々のアシという役割を超えた何かが宿っているかのようです。

14年以上ぶりの完全刷新ということで、新型は先進運転支援やスマホ連携のインフォテインメントなどの機能が加わり、パートナーに鍵を託すときの安心要素もぐんとアップしています。

また、ディーゼル+ATが選べるようになったのもお財布的にはうれしいところ。でも、ガソリン仕様も燃費と走りのバランスはなかなかです。

カングーといえば食パンに乗っているようなふんわりライドが最大の特徴ですが、その魅惑の足捌きは健在です。

シートの掛け心地がちょっと凡庸なタッチになったのが残念ですが、乗ればカングーらしい穏健さに癒やされることでしょう。

自動車ライター
渡辺敏史

出版社で自動車/バイク雑誌の編集に携わったあと、独立。自動車誌での執筆量が非常に多いジャーナリストのひとり。車の評価基準は、市井の人の暮らしにとって、いいものかどうか。




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