軽やかな履き心地とソフトな足当たりが、素足を優しく甘やかす。赤茶は撥水性を施すバージンウールを、ほかは防水加工のスエードを使用。透明感のあるオリジナルホワイトソールとの共演も甘美。
▶︎すべての写真を見る 誰しも、きっと一度はたずねられたことがあるのではないか。「無人島にひとつだけ持ち込むなら、何にする?」と。
マジメに考えればキリがない。娯楽性か、もしくは実用性か。重視する方向性によっても回答はさまざまだろう。
ただ、「もしリゾートにひとつだけ靴を持っていくとしたら?」と訊かれたなら。ずばり、スエードモカシンこそが至高であると断言してしまいたい。
12万6500円/ロロ・ピアーナ(ロロ・ピアーナ ジャパン 03-5579-5182)
もちろん、ひと口にリゾートといっても目的は多岐にわたる。各種アクティビティを楽しむのなら当然、相応の靴(むしろギア)が必要になってくる。
ただし、優雅な滞在をメインとするエグゼクティブなリゾートであるなら、この靴以上の適任は考えられないのだ。
足をさっとスライドさせるだけで着脱できて、ソックスすらいらない気楽さと気持ち良さ。その開放感は格別だ。それでいてクラス感のある素材を纏うがゆえに、そんじょそこらのスニーカー以上にエレガンスが薫る。
ベッドを降りた瞬間からリゾートタウンでのショッピングにいたるまで、スエードモカシン一足で事足りてしまうのだ。
各12万6500円 ※右上の赤茶は12万1000円/ロロ・ピアーナ(ロロ・ピアーナ ジャパン 03-5579-5182)
今回紹介した「ロロ・ピアーナ」のように、とりわけデザイン性と仕立てに優れたブランドのそれであれば、なおさら気分は弾む。そして、足取りもまた自然と弾むのだ。
まさしく実用性と娯楽性をハイレベルで兼ね備えた、大人リゾートの究極的相棒。革靴ほどかさばらず、荷物を極力減らしたいときに最適な点も、快適なリゾートトリップを支える要因となる。