② 20代の頃買ったリーバイス「70505」
柔らかなイージーセットアップは、ブラームスのもの。
若い頃からヘビロテしている“出汁古着”が、王道、リーバイスのデニムジャケット「70505」だ。
「20年前に買ったものですが、当時は2万円ぐらいでした。アウターとしてもインナーとしても重宝しています」。
トラッカージャケットの代名詞「70505」。こちらは、ビッグEタブのついた’70年代のヴィンテージだ。
ヴィンテージの中では着丈が長めで、合わせやすい“4th(フォース)”のシルエットを活かし、セットアップのインナーにするのが菊池さんの定番コーデだ。
その際はデニムのブルーを基調に、白や黒、ネイビーなど定番色のみでまとめるのもポイントだ。
ジャケットを脱いでアウターとして着ると、ワイドパンツとのコントラストが際立つ。
「色落ち具合も形も、まさにヴィンテージ。こういう古着を取り入れる場合は、他のアイテムは少しドレッシーにします。そうすることで古着の魅力が活きてくると思います」。
味のある古着は一点まで。それをキレイなアイテムに馴染ませるように取り入れる。それが鉄則だ。
「古着特有の匂いも好き」だという菊池さん。若かりし頃は、文字通り匂いで店の特性を嗅ぎ分けていたそう。
最後に、“出汁古着”を選ぶ際の注意点をプロの視点から。
「ほつれやダメージが少ない状態がいいものの方が、取り入れやすいんじゃないかな。あとはフィーリングで構いませんが、大人が出汁として使うなら、最低限のヒストリーやウンチクは知っておいた方が説得力は増すと思います」。
そんな古着選びと取り入れ方ができれば、ジンワリといい出汁の効いたスタイルが完成するはず。菊池さんの古着術を、ぜひ参考に!