▶︎すべての写真を見る SNSや媒体などで世界中を飛び回る様子を発信する4人の旅賢者たち。
旅慣れした彼らに、過去のイチオシや、今気になっているリゾートを徹底取材。
自然と一体感を味わえるノー・ウォール、ノー・ドアのホテルから、地球の反対側の秘境まで、達人たちの「気持ちいぃぃぃ!」リゾートは実に多種多様だった!
対談したのはこの4人 | クリエイティブディレクター 小橋賢児さん 俳優として多くの人気ドラマに出演。その後、『ULTRA JAPAN』や『STAR ISLAND』など国内外のイベントを成功させ、ドローンスペクタルショー『CONTACT』では経済産業大臣賞を受賞する。現在は2025年大阪・関西万博の催事企画プロデューサーに就任。 kenji_kohashi | | アーティスト 三浦大地さん ファッションやグラフィック、空間などのデザイン、ブランドや広告、CMなどのディレクション、イラストレーション、近年ではアートクリエーションを開始するなど幅広く活動。また、環境問題への取り組みや地域活性化など社会活動にも力を入れている。daichi_1127 | | 株式会社アルカディア 代表取締役 才津かぐみさん 会員制、富裕層向けコンシェルジュ会社「アルカディア」の代表。旅先ではほぼすべてのアクティビティを網羅し、年間200泊する旅オタクであり、今までの旅費総額は7億円を超える。今年はさらに秘境を極める旅を企画中。テーマは「人生に冒険を」。kagumi.trip | | トラベルエディター 伊澤慶一さん 『地球の歩き方』編集部にて世界中のガイドブックを手掛け、2017年に独立。現在は雑誌の海外旅行やホテル特集制作、また「旅育」や「ソーシャルグッド」をテーマにした旅の連載記事を執筆する。著書に『最高のハワイの過ごし方』(地球の歩き方 刊)。izawakeiichi | |
世界のトレンドは人間本来の感覚を取り戻す旅
伊澤 いきなり本題ですが、気持ちいいリゾートって何ですかね?(笑)
三浦 海がドーンとか、カラッとした気候ももちろん気持ちいいんだけど、僕は知らなかったものを見たときの、自分のキャパシティが広がっていく感じ。あれが気持ちいい。
才津 稀少な体験によって得られるワクワク感や情熱、わかります。私は「人生に冒険を」がテーマ。一年中旅をしているので、王道のモルディブやセーシェルも、もちろんいいんだけど、最近は秘境ばかり攻めてる。
小橋 僕は昭和型のラグジュアリーは好きじゃなくて、人間本来の感覚、例えば自然に帰るとか童心に帰るとか、そういうホテルがあったら「あ、気持ちいいな!」って感じる。今まで泊まったところだとインドネシアの「
ニヒ・スンバ」での滞在が忘れられない。
[ニヒ・スンバ]自然豊かな秘境、スンバ島にあるオールインクルーシブリゾート。それぞれデザインの異なる27棟のヴィラのゲストに対して、300人近い従業員がおもてなししてくれる。nihi.com ©Tania Araujo
伊澤 ここ、ネクストラグジュアリーとして、世界のベストホテルにも選ばれていますよね。バリ島から飛行機で約1時間、さらに車で約2時間……、なかなか遠い。
小橋 創業者のクロードはサーファーで、目の前の波に惚れ込んでここにリゾートを建てた。もちろん海も素晴らしいんだけど、それだけじゃないんです。空港への送迎をセミオープンカーにしてそれ自体をアクティビティにしてみたり、名物スパ「スパサファリ」ではトリートメントルームまでわざわざ2時間かけてトレッキングさせたあとに施術したり、自然に回帰して人間性を回復していく。ニヒ・スンバでの体験はすべてが真のラグジュアリーだった。
才津 人気デザイナー、トリー・バーチのファミリー、クリス・バーチがオーナー。島民との共生を目指す経営理念も素敵ですよね。旅行者が集うことで地元に利益が還元される仕組みが整っているから、島民たちからもものすごく歓迎される。
三浦 ああ、こういうところ好き。人間は結局自然の一部なんだって感じさせてくれるところ。僕は同じくインドネシアの「
バンブー・インダー」が良かった。バリ島のウブドにあるんだけど、竹でできたインドネシアの伝統家屋の中に滞在する。
[ バンブー・インダー]建物の大部分が竹でできたエコリゾート。アメニティもオーガニックにこだわり、シャワーの排水はそのまま自然に還る仕組み。見晴らしのよいツリーハウスも建てられている。bambuindah.com ©Bambu Indah
ジャングルの中にあって、とにかくナチュラル。エコリゾートなのでプールも薬品を使っておらず、カエルが泳いでいたほど。自分と自然との境界線がなくなっていく感じがたまらない。ただ、夜は逆に川の音がうるさくて眠れなかったんだけど(笑)。
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