ブルゾン41万4700円、タンクトップ10万4500円、パンツ16万2800円/すべてエルメス(エルメスジャポン 03-3569-3300)
▶︎すべての写真を見る 大ヒット上映中の主演映画『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』が話題の鈴木亮平さん。
同作は2021年に放送された人気TVドラマ。臨場感溢れる怒濤の展開と心温まる人間模様のドラマは本作でも健在。
喜多見幸太役で今回も奔走する鈴木さんにとっての「気持ちいい」ひとときとは。
旅先ではリネンシャツが気持ちいい!
「あぁー、気持ちいいなあ……」。
撮影の合間、鈴木は恍惚の表情を浮かべると、節々をほぐすように長い手足をゆっくりと伸ばす。
暖かく柔らかな陽射しが心地いい午後。抜けるような青空のもと、シャッター音だけが小気味良く響く。優しい春の光に目を細めながら、どこか気持ち良さそうにレンズと対峙する。
「ここ最近は陽射しを浴びたり風の匂いをかぐ時間を持てなかったので 今日はとても癒やされています。自分にもご褒美時間をあげなくちゃだめですね。なんだか自然豊かな場所へ旅をしたくなりました。お芝居とはいえ、人さまのことを救っている場合じゃないですね(笑)」。
自身の主演映画の役柄とかけた自虐的なコメントで笑いを誘う。
オーシャンズ6月号はリゾート特集。インタビューの席についた鈴木に、旅で訪れてみたい場所について訊くと「たくさんあります!(笑)」と破顔しながら。
「まずミクロネシア連邦にあるナン・マドール遺跡という世界遺産です。この遺跡は6世紀頃から約1000年かけて造られたといわれていて、海の浅瀬は100近くの人工の島で形成されているんです。
ただ具体的にどのように造られたかは不明で、すごく謎の多い島なんです。ロマンティックでミステリアス、すごく行ってみたいです」。
過去に経験した印象に残っている旅について訊くと、ここでも「たくさんあるなぁ〜」と言いつつ、うれしそうに振り返る。
「アフリカのサバンナかな。仕事で行ったのですが、アンボセリ国立公園の目の前はキリマンジャロが広がっていて、その下に象やシマウマ、ヌーなどがたくさんいるんです。
鳥の群れが一斉に飛び立ったりするのをただボーッと眺めているだけですが、そのときに風や土の匂い、気温などから生命の根源を感じられる気がして、得も言われぬ心地良さを感じるんです」。
リゾートに行くときの服装で不可欠なものはリネンシャツだという。これには鈴木なりのこだわりが。
「リゾートだからTシャツというわけではなく、僕の場合、あえて長袖のリネンシャツを着て腕まくりをして着ています。
温暖な場所に来てテンションが上がっているとはいえ、僕がTシャツを着ていると、はしゃいでいる感じがダダ漏れな気がして恥ずかしいんです(笑)。でもシャツならテンション的には爆上がりしていても見た目は落ち着いて見えるじゃないですか。
あとリネン素材ならではの、着こむほどに現れるシワ感も好きなんです。シワが格好いいって思うことって大人の特権ですよね。そういう感覚もリゾートで浸りたいんです」。
非日常で気持ち良さを享受する一方、日常では自身が所有する時計コレクションを見て愉悦に浸ったり、時計関連のSNSを眺めることで心を整えているという。
「コレクションというほどでもありませんが、市場価値に関係なくどれも自分の琴線に触れたものなのですが、眺めているだけで不思議と頭の中がリセットされます。
特に腕時計は、あの小さなケースの中に細かなパーツがぎゅっと詰まっていることに歴史やロマンを感じると同時に、ケースに集約されている作り手の想いや、人類の英知に触れているような気がして、その時間がこれもまたすごく心地いいんです」。
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