「大人だし、古着出汁」とは…… シブい大人は古着使いが上手い。まるで出汁を効かせるが如く、コーディネイトに1〜2点、効果的に取り入れる。
それを日々実践しているのがモデルの水上剣星さんだ。
水上剣星(みかみ・けんせい)●1984年東京生まれ、横浜育ち。モデルとしてだけではなく、俳優としても活躍。無類のキャンプ好きとしても知られ、その知識と感性を活かしてディレクションを手掛けるブランド、クライマーズクライマックスも話題だ。
今回は水上さんの行きつけ古着店、祐天寺の「オン ザ ヒル」を訪問。最近気になるという’90年代の“出汁古着”を掘ってみた。
水上さんが、時間を見つけてフラッと立ち寄る古着店「オン ザ ヒル」は、東急東横線の祐天寺駅から徒歩2分ほどの場所にある。
知る人ぞ知る名店で、深夜まで営業していることもあり、会社帰りに足繁く通う古着好きも多いとか。
’80〜’90年代のステューシーも数多くストックしている。
取り扱うラインナップは、アウトドアやワーク、ミリタリー、トラッド……といった王道アメリカンが主流。
最大のポイントは、セレクションのメインが’80〜’90年代ものという点だ。まさにそれが水上さんのツボだという。
ラルフ ローレンやエディー・バウアー、クラフト&バローなどのニットも豊富に揃う。
「当時のステューシーのアイテムは、今一番気になるものの一つですし、多くのスケートブランドが活況な時代ですよね。改めて見ると面白いデザインが溢れています」(水上さん)。
日本では、アメカジや渋カジの全盛期。当時が青春時代だった水上さんにとって、「オン ザ ヒル」のセレクションは、懐かしくもあり新鮮だ。
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