株式会社リバース(Rebirth)は、国産独自品種の唐辛子を育てる農業法人「あまのじゃく」と提携し、料理ごとに使い分けられる調味料「
1KAKU」をマクアケ(Makuake)で販売開始した。
【写真11点】「“あまのじゃく”な飲食店店主が開発した唐辛子」の詳細写真をチェック 農業組合法人「あまのじゃく」代表理事の泉谷邦雄さん
「あまのじゃく」は、フルーツ唐辛子をはじめとするオリジナルの唐辛子など、世界中の唐辛子数種類を栽培している。
代表理事の泉谷邦雄さんは、もともと広島県三原市で「あまのじゃく」という飲食店を30年営んでいた。
唐辛子農家として活動するなかで「まだ誰も行っていない事業をゼロから創り上げたい!」と思い立ち、自分でしか使えない品種を開発することを決心した泉谷さん。
ほかの人が真似できないことで、時代の波に飲み込まれない商品を作ろうと考え、さまざまな唐辛子の品種を20〜30種類取り寄せて自由交配、植える、選抜、という作業をひたすら繰り返した。
当初は、求めている品種が出てくる確率は20〜30%程度。かつ日本の気候では、1年に1度しか唐辛子は育てられないため、1年に1度しか経過の確認ができない。
そこで泉谷さんはタイへの遠征を決心した。タイは唐辛子の栽培に適した気候で、1年で2作、2回チャレンジすることが可能なのだ。
そして10年の月日を経て、タキイ種苗さんの協力のもと新種のフルーツ唐辛子を完成させ、農林水産省の園芸作物の新種登録を実現させた。
農林水産省の認定を受けた「フルーツ唐辛子」。
泉谷さんの品種開発への挑戦は続く。
そもそも、唐辛子にはさまざまな成分が含まれている。辛味成分「カプサイシン」のほか「甘み」「渋み」など、さまざまな要素が絡みあい、唐辛子の特徴が構成されている。
唐辛子を料理にそのまま扱うと「甘み」や「酸味」が混じり、本来出したかった料理の味を損ねてしまうと、泉谷さんは料理人時代によく感じていたのだ。
ならば「カプサイシンだけに特化した唐辛子があれば、唐辛子の量を増やさず、料理の味を損ねずに『辛さ』をスパイスとして料理が提供できるのでは」と考えたのが、新品種開発のきっかけだった。
左から「TAKIAMA Yellow(タキアマイエロー)」、「MIHARAKARAKO(三原辛子)」、「GoldenChili(黄金唐辛子)」。
こうして3種類のオリジナル唐辛子で作った一味唐辛子「1KAKU」が誕生。
料理が主語、調味料は料理を引き立てる脇役として“料理に一つ加える”という意味をもたせ「1KAKU」という名前にしたそうだ。
辛さを徐々に広げたい料理に相性抜群!
タキアマイエローは、現存しない、観賞用の唐辛子フリーズドルグ(辛みがない唐辛子)との配合で開発。雑味を取り除くため、複数回の配合を重ね辛さだけに特化した。
少量を混ぜるだけで、じんわり辛くなるため、汁物にピッタリだ。
キリッ!と、料理を引き締めたいときの隠し味に。
三原辛子はタキアマイエローの2倍の辛さ。切れ味のいい鋭い辛さが特徴で、口の中に入れた瞬間「パッ!」と瞬時に辛くなる。辛さは長持ちせず、徐々に辛さが引いていくのも特徴だ。
山椒の代わりに使うなど、料理の味を邪魔せず隠し味として辛さを加えたい時におすすめだそう。
料理の味を残したまま、めちゃくちゃ辛くしたい激辛好きにオススメ。
そしてタキアマイエローの3倍以上の辛さを誇るのが黄金唐辛子。辛いものが好きで、もっと辛いものにチャレンジしたい人におすすめ。
ほかの唐辛子とくらべて、さらに雑味が少ないため、より鋭い「ビリッ!」とした辛さが堪能できる。
本物の辛さは量ではなく、質。そんな元コックであり、唐辛子専業農家25年目の泉谷さんだからわかる、本来の調味料のあり方を徹底して突き詰めた商品だ。