変形型月面ロボット「ソラキュー」(左)変形前 (右)変形後。 JAXA/タカラトミー/ソニーグループ(株)/同志社大学
▶︎すべての写真を見る 玩具メーカーのタカラトミーは、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下「JAXA」)やソニーグループ、同志社大学等と共同開発した超小型の変形型月面ロボット「
SORA-Q(ソラキュー)」の1/1スケールモデル「ソラキュー フラッグシップモデル(SORA-Q Flagship Model)」と、漫画「宇宙兄弟」とコラボレーションしたスペシャルモデル「ソラキュー フラッグシップモデル(SORA-Q Flagship Model) -宇宙兄弟EDITION-」の2種を、9月2日(土)から発売する。
「タカラトミーモール」ではすでに「ソラキュー フラッグシップモデル」の予約を受付中。そして4月28日(金)から「ソラキュー フラッグシップモデル -宇宙兄弟EDITION-」の予約受付を開始する。
「ソラキュー フラッグシップモデル」2万7500円/タカラトミー(タカラトミー お客様相談室 0570-041031) © TOMY
「ソラキュー フラッグシップモデル」は、変形型月面ロボット「ソラキュー」による月面体験を家庭でも疑似体験できるよう、月に行く機体と同じ大きさ(直径約80mm)、同じ変形、同じ動き(バタフライ、クロール走行)を再現した、 1/1 スケールモデルだ。
専用の無料アプリを使用して操作し、月面で動くソラキューと同じ動き(変形や前後左右の操縦)が楽しめる。
また本体カメラを通しての写真撮影や、月面探査の疑似体験(ARを活用して指令をクリアするアプリ内ミッション)など、月での感動体験を自宅で楽しめる。
アプリ内ミッションの結果や撮影した画像は“探査記録”としてアプリに蓄積されるほか、 JAXA等が所有する月の画像を使用した月面探査の疑似体験を通じて“月や宇宙飛行士に関する知識”を得ることができる仕様になっている。
「ソラキュー フラッグシップモデル -宇宙兄弟EDITION-」3万3000円/タカラトミー(タカラトミー お客様相談室 0570-041031)© TOMY ©小山宙哉/講談社
「ソラキュー」は、月面に着陸する小型月着陸実証機「スリム(SLIM)」に搭載され、月に向けて2023年8月以降に打ち上げられる予定だ。
月面に着陸後、瞬時に球体が左右に拡張変形し、月面を走行。そして搭載された前後2つのカメラで撮影した画像をLEV-1(ともにスリムに搭載され、探査する小型プローブ)を経由して地球に送信する計画。
© TOMY
開発にはタカラトミーの玩具作りにおいて培われた小型化、軽量化の知見と、変形機構に関わる技術が活用された。
おもちゃの開発において重要な要素に「柔軟な発想」「多くの人の手に届きやすい低価格の実現」などが挙げられる。それらは「小型化」「軽量化」「シンプルな設計」につながり、宇宙事業において求められる要素と合致したのだ。
© TOMY ©小山宙哉/講談社
タカラトミーは、来年2024年に創業100年を迎える。「科学技術の進んだ国にこそおもちゃは栄える」。これは創業者の言葉だ。
高度な科学技術をもっと身近に感じるための創意工夫、玩具メーカーならではの発想や技術力は、これまで多くの子供たちに驚きや感動を与えてきた。もちろん、大人になっても少年のような心を持つ、我々にも。
実際の宇宙旅行がかなうまではもう少しかかりそうだが、子供と一緒におもちゃで夢を見るのもいいかもしれない。
[問い合わせ]タカラトミー お客様相談室 0570-041031(ナビダイヤル)