「STAY YOUNG総合研究所」とは……▶︎すべての写真を見る 我々は毎日、1万Lもの空気を取り入れ、2万回以上もの呼吸を繰り返している。
もし、その呼吸の方法が、最近気になっている老け顔に深く関わっているとしたら……。
見直すのは今だ!
“鼻呼吸”が老け顔の進行を防ぐ
シワやたるみといった老け顔の進行を憂うオーシャンズ世代は少なくないだろう。てっきり年齢や疲れのせいかと思いきや、内科医の今井一彰先生によれば、「口呼吸が原因かもしれません」と言うのだ。
「意外と知られていませんが、口で呼吸をすることはカラダにいいものではありません。
その理由は、ずっと口で呼吸をしていると、異物をブロックしたり、空気の乾燥からカラダを守ったりするという鼻の機能が衰えてしまうから。
さらに口の中が乾けば、のどが乾燥して感染症を引き起こしやすくなるほか、唾液が本来の機能を発揮できなくなり、口臭や口内炎、歯周病の一因にも。
私は長年にわたって鼻呼吸の習慣化を始動してきましたが、口呼吸をやめることで、さまざまな不調や慢性病が改善することがわかったのです」。
ただ、なぜ、口呼吸は美容面にもデメリットがあるのか?
「そもそも鼻呼吸は口呼吸よりも気道抵抗が高いため、顔の筋肉(表情筋)をしっかり使う必要があるんです。
そこに追い打ちをかけるのが近年のマスク生活。長時間マスクを着けることで、表情を気にする必要がなくなります。すると表情筋は衰え、いっそう口呼吸のほうが楽に感じるようになってしまう。
結果、シワやほうれい線、輪郭のたるみなどが目立つようになるのです」。
つまり、口呼吸は表情筋の運動不足を促進させる。反対に鼻呼吸を習慣化すれば、表情筋が鍛えられることで、老け顔の進行を防ぐことができるというわけ。
「正しい鼻呼吸のポイントは舌の位置。口を閉じて舌全体を上顎に密着させます。このとき、舌の先が下の前歯の内側や歯肉につかないように。この状態をキープできないのは舌や頬の筋肉が衰えている証し。
舌が下がって下顎が支えられなくなっているので、いつも口が開いている状態になってしまいます。
ついつい口が開いて口呼吸になってしまう人は、アメ玉を口の中で転がしたり、「あいうべ体操」をしたりして、舌圧を強化するトレーニングをしましょう」。
口呼吸から鼻呼吸に切り替えるだけで、体調が良くなり、男前も上がる。生き方とはすなわち“息方”なのかも!?
2/2