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2023.04.14

ファッション

とろサーモン・久保田のリアル勝負服「このジャケットさえあれば、どんな日でも」


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「30mens / 30days SNAP ~春アウター着回し術~」とは……

芸人としての素晴らしきクセの強さは、ユニークな着こなしからも感じ取れる。とろサーモンのボケ担当、久保田かずのぶさんは間違いなく洒落者で好事家だ。そんな彼が選んだ、この春の勝負服について。
<SNAP No.30>久保田かずのぶさん
久保田かずのぶ●1979年生まれ、宮崎県出身。相方の村田秀亮と2002年に「とろサーモン」を結成。2017年のM-1グランプリ王者に輝く。お笑いだけでなくアートの分野でも活躍し、昨年には個展「なぐりがき」を開催。同名の作品集も上梓された。

久保田かずのぶ●1979年生まれ、宮崎県出身。相方の村田秀亮と2002年に「とろサーモン」を結成。2017年のM-1グランプリ王者に輝く。お笑いだけでなくアートの分野でも活躍し、昨年には個展「なぐりがき」を開催。同名の作品集も上梓された。

【久保田’s セレクトアウター】アディダスのジャケット



子供の頃は「学校を休んでまで服を買いに行っていた」という久保田さん。根っからの服好きは、これまでさまざまなテイストを取り入れ、多彩なスタイルを楽しんできた。そして現在、気分は再びストリートに傾いているそうだ。

「ラフなストリート。そこにちょっと大人っぽさを足す感じ。このアディダスは、パンツとのセットアップで見つけた最近のお気に入り。ナイロンジャケットにはラペルが付いていて、品良く着こなせるんです」。

オフホワイトカラーも爽やか。袖の3本ラインもボディと同系色になることで、さりげなくも気の利いたアクセントに。なるほど、完全無欠の大人ストリートだ。

<15℃前後の日>ナイロン3重奏で風の冷たい日も万全

ジャケット、パンツ/ともにアディダス、パーカ/アールカンテ、スニーカー/ナイキ、キャップ/ニューエラ、サングラス/レイバン

ジャケット、パンツ/ともにアディダス、パーカ/アールカンテ、スニーカー/ナイキ、キャップ/ニューエラ、サングラス/レイバン


ジャケットと同じくナイロン生地のトラックパンツをはいて、セットアップでの着用が基本線。風の冷たい春の日はインナーにもう1枚ナイロン製のアノラックパーカを挿し、防風性をさらに高める。

白のセットアップの印象を引き締めるべく、インナーだけでなくキャップやスニーカー、サングラスにいたるまで周囲はブラックで揃えた。

「春だからといって色モノを着るのは、ちょっと単純すぎると思う。春は草木が芽生え、花が色づいていく季節。そんな周囲の移ろいを敏感にキャッチするためにも、僕自身は色柄を敬遠したりもするんです」。



さすが、趣深い。足元をよく見ると、こちらも単なる「エア フォース 1」にあらず。スウッシュが取り外せるレアモデルの紐にはゴールドパーツのアクセサリーを付け、あくまで自己流に遊ぶのだ。

<20℃前後の日>ギャップある大人ストリートを、爽やかな白で

ジャケット、パンツ/ともにアディダス、シャツ/ギャップ、サンダル/オフホワイト、キャップ/ニューエラ、サングラス/サンローラン

ジャケット、パンツ/ともにアディダス、シャツ/ギャップ、サンダル/オフ-ホワイト、キャップ/ニューエラ、サングラス/サンローラン


翻って陽気な春の気候であれば、装いだって爽やかに。セットアップの色を重視して、ホワイトの清々しさをアピールする。そのうえで、キャップとサンダルの黒で全身を挟み、うまくバランスをとった。

「こっちも前提は大人のストリートスタイルです。トラックスーツの中にシャツを着て、しかも上までビシッとボタンで留める。このギャップがポイントですね。ラップをはじめ音楽も好きだから、その匂いも意識しました」。

ちなみに、シャツのブランドは「ギャップ」だ。



ヒップな小物遣いもミュージシャン的。首からはゴールドのネックレスを下げ、サングラスのフレーム縁のゴールドカラーとリンクさせる。この“韻”の踏み方も、実にニクい!

沼尾翔平=写真 増山直樹=取材・文

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