▶︎すべての写真を見る 「30mens / 30days SNAP ~春アウター着回し術~」とは…… キャンプや釣りなど、アウトドアが大好き。ただし山では山の、街では街の服でそれぞれのお洒落を楽しむことが、伊達男たる山田さんの信条でもある。
春の街着として信頼を置くのは、例えばこんな寒暖兼用アウターだった。
<SNAP No.18>山田昭一さん 山田昭一●1978年生まれ。セレクトショップやアウトドアブランドのプレスを経験し、独立後の2021年にピープルショールームを設立。この春は趣味の渓流釣りを再開する予定。
【山田’s セレクトアウター】アプレッセのブルゾン
車通勤の多い山田さんにとって、存在感の大きいアウターは時として邪魔になる。1日の温暖差が激しい春は着脱も増えるため、「街着として春アウターを着るならショート丈!」というのがセオリーになっているそうだ。
「このハリントンジャケットは今季のものですが、絶妙に今の気分とマッチしたんです。私事で恐縮ですが、昨年8月に子供が生まれまして。僕もそろそろ、こういうおじさん的な雰囲気の1着が似合うようになってきたかなと」。
それはおめでたい! クラシカルなデザインを踏襲しながらも、適度にルーズなアームホールや少し緩めのフィット感など、モダンな空気も充満。オフホワイトのネップ生地もこなれていて、服好きなお父ちゃんにぴったりの粋なアウターだ。
<15℃前後の日>優しく上品に。ずばり、嫌われないスタイル
ブルゾン、ニット/ともにアプレッセ、Tシャツ/ヘインズ、デニム/コモリ、靴/パラブーツ、アイウェア/モスコット
程よくゆったりとしたトップスに対して、大胆なワイドシルエットのデニムを組み合わせる。全体のサイズバランスを意識しながら、色数は極力控えめに。それぞれのアイテム選びはなるべくオーソドックスに。
「目指したのはずばり、誰にも嫌われないようなコーディネイトです。自分の好きなものを着つつも、なるべく家族の邪魔をしないよう(笑)。変に主張しすぎず、上品に見えるように心がけました」。
確かにシンプルで上品。ネップ感のあるブルゾンに合わせて、ソフトなデニム生地にもネップ糸の凹凸が。インナーに着たネイビーの柔らかいニットを含めて、優しさの三重奏とは恐れ入りました!
「年をとると、余計に優しさが身に沁みますよね(笑)。そうそう、このブルゾンは襟を立ててもサマになるので、特に冷え込む日なんかでも首元を防寒してくれます。その点でも、ホントに優しいヤツなんです」。
<20℃前後の日>かっちりでゆったりなモダンアイビー
ブルゾン/アプレッセ、シャツ/ナナミカ、パンツ/オーベルジュ、スニーカー、キャップ/ともに古着、アイウェア/モーゲンタール フレデリクス
ブルーストライプのBDシャツをタイドアップして、キャップとチノーズでスポーツテイストをミックス。日差しの柔らかな春に映えるこなれたアイビースタイルにおいても、アプレッセのブルゾンが主役を張る。
「質感もデザインもクラシックなアウターなので、古着との合わせもバッチリなんです。暖かい日の装いということで、全身の色味はできるだけライトな方向でまとめました」。
スタイルにアクセントと軽快さを足す、アウター&シャツの袖のラフなまくり方も素敵。かっちりとゆったりの絶妙なバランス、こんなパパなら子供に自慢されちゃいそう。