ホンダの新型SUV「ZR-V」。
今どきのSUVは大きな口(グリル)が主流だけど、ホンダが4月21日(金)から発売予定の新型SUV「ZR-V」の口は小さ目、あまりグリルが主張しないデザインだ。
さらに最近は目(ライト)がやや吊り上がったデザインが多いのに対し、ZR-Vは細長い目が横にスッと流れている。
まるで大きな口につり上がった目という流行へのカウンターのごとく、すべてを悟りきったような穏やかな顔だ。
知るほどに個性際立つSUV
【写真17点】「ホンダの新型SUV『ZR-V』」の詳細写真をチェック これだけ百花繚乱のSUVの中に置くと、穏やかフェイスは没個性になりやしないかと一瞬余計な心配をしてしまうが、よく考えれば厳ついモビルスーツみたいなSUVが多いの中にいれば逆に目立つ。
しかも、確かに顔は穏やかだけど、よく見ればボディは攻めたデザインが採用されている。
というのも、F1をはじめ数々のモータースポーツにチャレンジしてきたホンダらしい、スポーティなデザインなのだ。
それは数値でも確かめられる。
ZR-Vが投入されるのは、トヨタ「RAV4」や日産「エクストレイル」、マツダ「CX-5」などが競合ひしめくカテゴリー。
実はこの強敵3台の中でZR-Vがいちばん背が低い。ライバル3台中で最も低いのは1690mmのCX-5だが、ZR-Vは1620mmとさらに70mmも低い。
一方で全幅はエクストレイルと同じ1840mm(CX-5は1845mm、RAV4は1855mm)。つまり競合と比べてワイド&ローだということ。
幅広で背が低いのはスポーツカーの定石で、だからZR-Vは、SUVらしいたくましさに加えて、スポーティな雰囲気も醸し出されているってわけ。
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