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2023.03.28

ファッション

ヌプシ含む傑作がずらり! ザ・ノース・フェイス等、“新素材”の特別コレクション発表


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資源循環型社会への転換がファッション業界でも急ピッチで進んでいる。

ゴールドウインは3月24日、「ブリュード・プロテイン繊維」を使用した新作コレクションの発表会を開催。新作の一部を公開した。

ゴールドウイン代表取締役社長の渡辺貴生氏は、「適切なテクノロジーで自然と文明を接続し、すべての営みが地球のサイクルに回帰する社会へとデザインし直したい」と展望を語った。
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ブリュード・プロテイン繊維とは、微生物の発酵過程で作られるタンパク質素材のこと。従来の合成繊維と違い、石油原料に依存しないため、著しく少ないエネルギー消費量で環境負荷も大幅に抑えられる。

この日は5つの新作コレクションがお披露目され、いずれもゴールドウインを代表するシンボリックなプロダクトが並んだ。

ザ・ノース・フェイス「ヌプシ ジャケット」11万円(予定価格)

ザ・ノース・フェイス「ヌプシ ジャケット」11万円(予定価格)


ザ・ノース・フェイスからは、昨年デビュー30周年を迎えた「ヌプシ ジャケット」がラインナップ。表地の60%がブリュード・プロテイン繊維で作られている。

ザ・ノース・フェイス パープルレーベル「シエラパーカ」17万6000 円(予定価格)

ザ・ノース・フェイス パープルレーベル「シエラパーカ」17万6000 円(予定価格)


ザ・ノース・フェイス パープルレーベルからは「シエラパーカ」が登場。アウトドア用ダウンパーカの原型ともいえる名作を現代的にアップデートした不動の人気作だ。

ゴールドウイン「クロスフィールド 3L ジャケット)」12万1000円(予定価格)

ゴールドウイン「クロスフィールド 3L ジャケット)」12万1000円(予定価格)


ゴールドウインからは純白のシェルパーカがラインナップ。スキーウェアをルーツに持つ「クロスフィールド 3L ジャケット」である。

ナナミカ「バルマカーンコート」19万8000円(予定価格)

ナナミカ「バルマカーンコート」19万8000円(予定価格)


ナナミカからはクラシックな仕立てとディテールに高い機能性が付与されたベストセラー「バルマカーンコート」がお目見えした。

ウールリッチ「フューチャー アークティックパーカ」19万8000円(予定価格)

ウールリッチ「フューチャー アークティックパーカ」19万8000円(予定価格)


ウールリッチからは、1972年にデビューしたブランドのアイコン「フューチャー アークティックパーカ」がブリュード・プロテイン仕様にアップデートされた。
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すべての営みが地球のサイクルに回帰する社会へ

ゴールドウインはファッション産業に起因する環境問題の改善を目指し、2015年からスパイバー社と構造タンパク質素材の共同開発に取り組んできた。

株式会社ゴールドウイン代表取締役社長、渡辺貴生氏(左)と、スパイバー取締役兼代表執行役、関山和秀氏(右)

株式会社ゴールドウイン代表取締役社長、渡辺貴生氏(左)と、スパイバー取締役兼代表執行役、関山和秀氏(右)。


スパイバーの取締役の関山和秀氏曰く、ブリュード・プロテインの強みは「ゴミにならないこと」。

人間社会では“生産物=やがてゴミになる”が常識だった。しかし、もともと自然界では動物の死骸でさえ資源となり、地球を循環させる糧となる。

「人間の物作りの概念にも自然界の仕組みを取り入れることで、人間と自然がちゃんと繋がる。そういう意味で、ブリュード・プロテインは重要なツールになる」(関山氏)。
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ザ・ノース・フェイスが2019年に50着限定で発売した、ブリュード・プロテイン仕様の「ムーンパーカ」。

ザ・ノース・フェイスが2019年に50着限定で発売した、ブリュード・プロテイン仕様の「ムーンパーカ」。


これまでもブリュード・プロテイン繊維を使用したTシャツやダウンジャケット、ニットウェアなどが発売されてきたが、ブリュード・プロテインの生産量の都合もあり、いずれも数十〜数百着の展開に留まっていた。

しかし昨年、スパイバーがタイに大規模な生産工場を作ったことで量産体制を確立。渡辺氏によると、「今回は数千着程度の販売を計画し、今後数年で数万着程度の見通しはできている」。

株式会社ゴールドウイン代表取締役社長、渡辺貴生氏。

株式会社ゴールドウイン代表取締役社長、渡辺貴生氏。


ゴールドウインは2030年までに製品と材料の廃棄をゼロにし、プロダクトの90%を環境負荷低減素材を使って製造、そのうちの10%をブリュード・プロテインに置き換える予定だという。

渡辺氏は言う。

「(ゴールドウインは)地球本来の美しさを取り戻すプロジェクトを推進する。人類が宇宙にフィールドを移すのではなく、この地球をよりよい状態へ進化させていく。

適切なテクノロジーで自然と文明を接続し、すべての営みが地球のサイクルに回帰する社会へとデザインし直していきたい」。

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