▶︎すべての写真を見る メンズカジュアルの定番といえばデニムで異論なし。そんなスタイル不問の魅力を、さらに使い勝手良くアップデートしてくれるのがコラボデニムの醍醐味だ。
この春に押さえておきたい、技アリの傑作をチェックしていこう。
リーバイス×エディフィスのブラックデニム
まずは、エディフィスからリリースされたコチラの1本。
今年、生誕150周年を迎えたリーバイス「501」のブラックデニムだ。
「別注501 ORIGINAL BLACK L26」1万5400円/リーバイス フォー エディフィス(エディフィス 新宿 03-5366-5481)
生地はややしっかりめの12.2oz。王道のストレートシルエットもそのまま。お馴染みのレザーパッチやビッグEのレッドタブをはじめ、リベットや色落ち加工、サイズ感など、オリジナルに倣ったディテールも申し分ない。
だが、何よりこのデニムの面白いところはレングスの設定にある。
写真を見て、「何かコレ、やけに太くて短いな」と思ったなら大正解。ウエスト40インチと44インチのみ、レングスは26インチという思い切った仕様なのだ。
オーバーサイズながらもレングスはジャスト。今をときめく絶妙なワイドシルエットが、労せず手に入るって寸法だ。
そんな「太くて短いデニム」でもう一つ。同じくリーバイスと、セレクトショップ「ビオトープ」とのコラボ作である。
リーバイス×ビオトープのインディゴデニム
「Levi's for BIOTOP 568 STAY LOOSE」1万6500円/リーバイス フォー ビオトープ(ジュンカスタマーセンター 0120-298-133)
ベースは近年、ストリートシーンでの存在感を高めている「568」(通称:ステイルーズ)。’90年代の雰囲気を醸すルーズフィットに、緩やかなテーパードをかけたシルエットが特徴的なモデルだ。
生地はネップ感のあるヘンプとコットンの混紡デニムにアレンジ。と、その時点でリラックスデニムとして優秀だが、コイツもキモはレングス設定のユニークさ。全ウエストサイズ共通で、レングスを30インチに統一するという潔さである。
前述のブラックデニムと、オーバーサイズながらもジャストレングスなのは共通なれど、コチラはインディゴカラー。有力な選択肢が増えたと思って、大いに悩んでほしい。
ラングラー×レインメーカーのGジャン
ジャケットからも注目作をピックアップ。
「COWBOY JACKET / ONE WASH」4万4000円/ラングラー×レインメーカー(レインメーカー 075-708-2280)
京都発のドメスティックブランド「レインメーカー」とデニムの老舗「ラングラー」がコラボした一品だ。
カウボーイジャケットの名作「11MJZ」をベースに、本作ではややタテムラ感が強い13ozワンウォッシュデニムを採用。
ジッパーフライ、フロントプリーツ、3ポケット、腕周りと裾のアクションプリーツなど、特徴的なディテールは細部まで踏襲されている。
一方で襟の形状をはじめ、フィッティングは現代的にアレンジ。およそ70年前に登場した傑作が見事なアップデートを遂げている。
BIG MAC×アーバンリサーチ サニーレーベルのセットアップ
最後はコチラ。
デニムオーバーシャツ1万7600円、デニムペインターパンツ1万6500円/BIG MAC×サニーレーベル(アーバンリサーチ オンラインストア https://www.urban-research.jp/shop/urban-research/)
1900年代初頭のアメリカを代表するアメリカンブランド「ビッグマック」と「アーバンリサーチ サニーレーベル」によるセットアップだ。
ベースは「デニムオーバーシャツ」と「デニムペインターパンツ」。オーセンティックなルックスながら、身頃をややワイドにしたりペイントを施したりするなど、シルエットや素材はモダンにバージョンアップされている。
赤のステッチやタックボタン、ウエスト内側のプリントなど、凝ったディテールも随所に。アメカジの気負わない魅力を改めて気づかせてくれる良作だ。