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ますます進化した収納力+先端技術

例えば前席頭上にサッと伝票やリストを投げ込める、大きなオーバーヘッドコンソール。

これは歴代カングーから受け継ぐレガシーでもある。商用で使わない人にとっても、何かと突っ込んでおけるから、重宝するはずだ。 

何かと便利なオーバーヘッドコンソール。

何かと便利なオーバーヘッドコンソール。


もちろん荷室の使い勝手は言わずもがな。

新型では通常時で床面長1020mm/容量775L、後席を折り畳むと1880mm/2800Lにもなる。観音開きだから、後ろの壁と近くても跳ね上げ式より開けやすいし、そもそも床が低いから重い荷物も載せやすい。

ボディサイズは旧型と比べて、全長が+210mmの4490mm、全幅が+30mmの1860mm。少し大きくなったが、それでも全長だけみればトヨタ「ヴォクシー」(4695mm)より短く、日本の人気商用車トヨタ「ハイエース」よりグッと小さい。 

先代のレイアウトを踏襲しつつ、今どきのシンプルで機能的な運転席周りに進化。

先代のレイアウトを踏襲しつつ、今どきのシンプルで機能的な運転席周りに進化。


一方で、フルモデルチェンジまでの14年分を一気に取り戻すかのように、最先端技術はたっぷり奢られた。

待望の衝突被害軽減ブレーキはもちろん、渋滞で停止&再発進するアダプティブクルーズコントロール、車線中央を走るようアシストするレーンセンタリングアシスト、ハイ/ロービーム自動切替などなど。

ロングドライブが楽になる機能がたくさん採用されている。

変わらぬ天井の高さで、車内は広々。

変わらぬ天井の高さで、車内は広々。


さらにエンタメ性も進化。

8インチのディスプレイではスマートフォンを連動させるとナビアプリや音楽アプリなどを操作できるし、SiriやGoogleアシスタントを利用して、音声での操作も可能だ。

トノボードで仕切ればより機能的な荷室に。

トノボードで仕切ればより機能的な荷室に。


用意されているエンジンは2種類。1.3Lガソリンターボと、1.5Lディーゼルターボ。どちらも7速AT(デュアルクラッチ式2ペダルMT)が組み合わされる。



メーカー希望小売価格は384万円から。

フランスの商用車ベースという唯一無二の個性で、アウトドアにも街にも映えるデザインの新型カングー。昔からのカングーファンはもちろん、沢山乗る車がいいけど、街乗りを考えると大きさがちょっと、という人にもうれしい一台ではないだろうか。

籠島康弘=文

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