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オリジンである格好良さ=ラコステの魅力



“カルチャーを着る”。ちょっと大袈裟に言えば、服を着るとはそういうこと。ブランドが培ってきた歴史や背景を知り、それらを含めて身に纏う。だからスタイルのある男は魅力的に写るのだ。

その点ラコステは、ほかのブランドにはない唯一のカルチャーを持つ。それがポロシャツの“オリジン”であるということ。

ポロシャツを世にもたらしたのは、伝説的なテニスプレーヤーとしても名を馳せた「ラコステ」創業者のルネ・ラコステ。1925年から29年にかけて全仏オープンで5勝、ウィンブルドンで3勝、全米オープンで2勝と偉業を達成し、世界ランキングの上位に君臨したレジェンドだ。

ラコステの創業者であり、テニス界のレジェンド、ルネ・ラコステ。©️ Archives Lacoste

ラコステの創業者であり、テニス界のレジェンド、ルネ・ラコステ。©️ Archives Lacoste


当時テニスプレイヤーたちが主に着用していたのは、白の布帛シャツとロングパンツ。炎天下で汗だくになりながら過酷な試合を余儀なくされる自身や仲間たちの状況をなんとか改善したいと願っていたルネが、遠征先のイギリスで出合い注目したのが、吸汗性の高いニット素材だ。

ルネは1933年、フランスのトロワで、繊維会社を経営する友人のアンドレ・ジリエとともに「ラコステ」を創業。彼らが作る革新的な襟つきニットシャツは瞬く間に選手たちを虜にし、やがて世界中に広まった。かのスタン・スミスも「ラコステ」のポロシャツを愛用した。

スタン・スミスもラコステを着用してプレイをしていた。

スタン・スミスもラコステを着用してプレイをしていた。©️ Archives Lacoste


ちなみに「ラコステ」のロゴがワニである理由にはユニークなエピソードが。現役時代のルネが、ワニ皮のスーツケースを賭けてライバルとの試合に臨み、負けてしまったものの、相手に喰らいついて離さない粘り強いプレースタイルから、“ワニ”という愛称で親しまれるようになったことに由来するという。
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