「弊社の看板娘」とは…… 人は誰しも、心に刻んでいる言葉がある。今回の看板娘の場合は「Life is one time」。
そう、人生は一度きりなのだ。
向かったのは再開発が続く渋谷。
▶︎すべての写真を見る 宮益坂方面に歩きます。
駅から徒歩1分。
目指すビルに到着した。
1階にはシリコンバレー発、店頭でさまざまな最新ガジェットを体験できる「b8taストア」が入っている。
2階に上がると、そこは24時間利用可能のシェアオフィス。中を覗くとーー。
看板娘、いますね。
では、ご登場いただきましょう。
「よろしくお願いします」。
こちらは、株式会社worg(ウォルグ)で広報・PR業務を担当する岡のぞみさん。worgでは他社の組織づくりやビジョンミッションの作成から、イベントの企画・運営、メディア取材を獲得する社外広報などを行っている。
のぞみさんが生まれ育ったのは横浜市金沢区。すぐ近くに海がある生活だった。
オムツスタイルで波と戯れるのぞみさん。
同じ敷地内に親族が暮らす一軒家が2つ建っており、子供の頃はもっぱらのぞみさんを含む5人のいとこたちと遊んでいたそうだ。
「近くの公園でセミを捕まえたり、裏山に秘密基地を作ったりという感じです。横浜といっても自然が豊かな環境でした」。
毎年恒例のクリスマスパーティー(中央がのぞみさん)。
「恥ずかしがり屋なのにお調子者」という小学生時代を経て、中学校に入学。何となく過ごしていたのぞみさんに、ちょっとした転機が訪れる。
「友達が『こんな雑誌があるよ』と言って伝説のギャル雑誌、『egg』を持って来てくれたんです。それを友達みんなで見て、ギャル、楽しそうって。ギャルは無敵、何をやっても許されるという空気感がありましたね」。
高校時代はギャル全盛期。色白だったのぞみさんは日焼けサロンに通い、髪にメッシュを入れ、白っぽい口紅をつけた。
「友達とギャルサークルを作って、横浜の『FIRE』というクラブでパラパライベントも企画したんです。ギャルやギャル男が溜まっている五番街というストリートがあって、そこでチケットを売って回りました」。
イベント終了時の記念写真(右端がのぞみさん)。
「ギャルに目覚めて、世界がちょっと広がった」というのぞみさんは海外に目を向ける。オーストラリアに3カ月間短期留学できるというカリキュラムがある大学に進学したのだ。
留学先はメルボルン。そこでの経験が楽しすぎて、必ずもう一度戻って来ようと決意する。
「25歳のときにワーキングホリデーで1年間行きました。ただ、私はみんなと違ってギリギリの貯金しかないので、ひたすらアルバイトの日々です。イタリアンレストランのバイトで仲よくなった台湾人のalicia、イギリス人のjoseとは一緒に旅行もしました」。
メルボルン、パース、ブルーム、シドニーと巡る旅程だったが、ブルームからシドニーまで行くお金がないため、知らないオーストラリア人のおじさんの車で乗せてもらった。
荒野を2泊で走り抜け、砂漠のようなところで寝袋で寝たり、車がカンガルーと衝突したりと、ハプニングだらけのヒッチハイクだったそうだ。
ブルームにて(左がalicia、右がjose)。
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