ニット29万円、パーカ27万円/ともにディオール × ERL(クリスチャン ディオール 0120-02-1947)
▶︎すべての写真を見る 「海を感じる服」に明確な定義はない。色、素材、デザインからちょっとした「海」の雰囲気が漂うか否か。スモーキーなカラーだったり、タオルのようなパイル地だったり、ゆったりしたサイズ感だったり。
また言葉でうまく説明できなくとも、何となく「海っぽいね」という服も多くある。だからオーシャンズは折に触れ「海を着る」というテーマの企画でその魅力と、装うことの心地良さを伝えてきているのだ。
このパーカとモックネックニットも然りで、ひと目見てお伝えすべき服だと思った次第。
カリフォルニアを拠点とし、ストリートで熱い支持を得るERLと、アーティスティック ディレクターのキム・ジョーンズ率いるディオールによるカプセルコレクション。テーマはずばり「カリフォルニア クチュール」だ。
ERLのデザイナーを務めるイーライ・ラッセル・リネッツは、ヴェニスビーチの出身。ファッションはもちろん音楽、アート、サーフィンやスケートといった西海岸カルチャーが、そのクリエイティビティの源だ。
共作のパーカにあしらわれる波の模様がアイコン。共作ではそのグラフィックや、テーマをラメで表現した。
カリフォルニアのポップカルチャーと、パリのクチュールメゾンが誇るサヴォワールフェール(職人技)の融合。ローファイな、そしてあるときは華やかな西海岸ならではの匂いが漂う。これぞ「海を着る」の最新形である。