釣りの定番「テグス結び」は、ロープにも使える
釣り師にはお馴染みの結び方。
もう少しだけ手間がかかるが、より強度を求める場面では「テグス結び」を使おう。
実はテグスとは釣り糸のこと。その名の通り、釣りで多用される結び方で、リールに巻いた糸の先端に太さや素材が異なる糸を結ぶためによく使われる。
非常に強度が高く、一般的なヒモやロープを結ぶのにも便利なので覚えておきたい。
先ほど同様、左が茶、右が白のロープを使ってみる。
まず、2本のロープを左右逆向きに並べる。茶のロープの先端を白いロープの上から下にぐるっと巻きつける。
「とめ結び」とは、もっとも単純な結び方であり、すべての結び方の基本でもある。
作った輪に先端を通して引き締める。ちなみに、この単純な結び方は「とめ結び」と呼ばれている。
わかりやすいよう、茶の方も引き締めずに残した状態。
続いて、白のロープを同じように茶のロープに上から下に絡ませ(先ほどと逆向き)、とめ結びを作る。上手くいくと、写真のように左右対称の形になるはず。
茶のロープだけを引き締めた状態。
白のロープも引き締めた状態。
それぞれのロープを引き締めると、写真のような形になる。左右対称に2つの結び目が、それぞれのロープに巻きついていることがわかるだろう。
茶と白のロープ、それぞれの元を左右に引っ張ると、2つの結び目が徐々に近づいてくっつく。最後に強く締め上げれば、この状態で完成。
ご覧のように、それぞれの結び目がストッパーの役割を果たす構造になっている。そのため、ロープの太さが違っても滑りやすい材質同士でも、結び目がほどけたり切れない限りはホールドしてくれるのだ。
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慣れてしまえば、テグス結びも手早く使えるようになるが、まずは手軽なシーンでは一重つぎ、より強度を求めるシーンではテグス結びと使い分けてみよう。
キャンプやアウトドアシーンでは、この2つを覚えておけば「ロープを繋ぎたい」ほとんどの場面はカバーできるはず。万が一の場面でスムーズに繰り出せるよう、練習を繰り返しておこう。