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大定番の遺伝子を受け継いだ進化系ダウン

「オーロラライトダウンジャケット」7万7000円/ナンガ 0794-55-1016

「オーロラライトダウンジャケット」7万7000円/ナンガ 0794-55-1016


オーロラダウンジャケットも佇まいこそ不変に見えるが、実は細かいアップデートが試みられて5代目の今に至る。

その遺伝子を随所で引き継ぎながら、さらなる進化を見せたのがこのオーロラライトダウンジャケットだ。



「3年前に誕生したモデルで、オーロラダウンのクラスアップ版といったイメージですね。生地はもともと寝袋で使われていたもので、薄く、軽く、丈夫。本家は40デニールの生地を使用していますが、こちらは表地が15デニール、裏地が10デニールです」。

薄くすることで軽さやフィット感が生まれるだけでなく、熱伝導も高められる。しかも、防水性も備えているという。

「薄さや軽さを追求してはいますが、中に封入した羽毛は、通常使用しているものよりもう1ランク上のスペックのものを採用しています。雪山でも十分に使えますよ」。



「ショルダー部分はバックパックによる磨耗で削られないよう二重にし、圧着で付けた止水ファスナーは水の侵入を未然に防ぎます。

また、ベンチレーションはアーム脇に備え付けてあるのが一般的ですが、首元へ持ってきたことで通気性と調整のしやすさを確保しました」。






「ダウンは持ち運びに難があるものも多いですが、こちらはフードに全部しまえるパッカブル仕様となっています」。



仕事でよく山に入るという米澤さん。そこに広がるのはマイナス15℃の白銀世界である。ただ、このダウンを着て撮影をしていたモデルさんは、あまりの保温力に「暑い!」といってアンダーウェア一枚になって涼んだこともあったのだとか。

さすが日本を代表するダウン作りの名手。世界の頂を狙うには十分すぎる実力だ。

特集「ザ・ベストダウン 2022」を見る

佐藤ゆたか=写真 菊地亮=取材・文

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