「弊社の看板娘」とは…… 気付けば正月はすぐそこ。
家でのんびりしながら、おせちでもつつきたいものだ。
▶︎すべての写真を見る 伊達巻、鶏の照り焼き市松ロール、紅白なます、筑前煮。
これらのレシピを提案しているのは、味ぽんやカンタン酢で有名なミツカン。実はいずれも、自社で販売している調味料で簡単に作れるレシピなのだ。
しかも、かなりユニークな試みも始めている。その名も「凹メシ」プロジェクト。どんなものなのか。さっそくオフィスに伺った。
東京メトロ茅場町駅から徒歩5分ほど。
会議室を覗くと……。
いました、看板娘。
では、ご登場いただきましょう。
「よろしくお願いします」。
こちらは、凹んでない課の川口莉奈さん。面白すぎる部署名の理由はのちほどわかる。莉奈さんは小学校から大学までずっと名古屋市内、しかも家の近所だったそうだ。
「子供の頃は竹馬や一輪車で遊んでいました。その場にじっとしているのが精一杯で、まったく走れないんですが。何が面白かったんでしょうね」。
その後、中学受験をして中高一貫の女子校に通う。
「ダンス部に入部しましたが、私、関節が柔らかすぎるんです。ビシッと止める動きができないというか。1年生の夏合宿のときにみんながそれに気付いて、なんとなく居づらくなったので秋の学祭で踊ってから辞めました」。
その後、2年、3年の記憶はほとんどないという。しかし、高校では楽しい思い出もある。
「高2の誕生日にクラスの友達がドリンクのパックでタワーを作ってくれたんです。とはいえ、みんな自分が飲みたいものを購買で買って来ただけので、私は1本しかもらえませんでした。でも、気持ちが嬉しかったんですよね」。
よく見るとジャンルごとにまとめられている。
エスカレーター式に大学に進学する生徒が多い中、莉奈さんは学外の私大を選んだ。
「典型的な陰キャだったので、友達つながりでしか世界が広がらないんです。これじゃあ、社会に出てもやっていけないという思いからでした」。
さっそく、アーチェリー部に入部し、ゼロから人間関係を築いて行く。
乱視だったため的が見えず、4年間適当に弓を射っていた。それなのに副部長だったという……。
エピソードがいちいち面白い。
「同級生や後輩には積極的に話し掛けて、中高時代には考えられないほど社交的になりました。インスタで美味しそうなお店を探して連れて行ったり。みんなすごく喜んでくれました」。
いちばんの行きつけは「アンナプルナ」というカレー屋。
さらに、外食で鍋を囲むようになったきっかけは「かなやまサルーン」というおでんバーだ。
温かいおでんを囲んで友達といろんな話をした。
2/2