④ ハリウッド ランチ マーケット(HOLLYWOOD RANCH MARKET)
「PP39 レギュラージーンズ 」1万4300円/ハリウッド ランチ マーケット 03-3463-5668
服好きのツボを押さえた作り込みが印象深い
ハラ “ハリラン”のデニムは、やっぱりモノがいい。この「PP39」はスリムなストレートシルエットで、キレイかつ上品なデザイン。大人っぽい印象もあるね。
タノウエ ベルトループの裏には、“MADE BY KOJIMA”の文字が。14オンスのしっかりした日本製デニム生地は、タフネスウェアにおけるお手本のような存在ですね。
カマチ 太い番手の糸を使ったヴィンテージ的なチェーンステッチや、褪色したようなリベットの使い方など。服好きのツボを押さえた作り込みが印象深いです。さすがは“ハリラン”。
タノウエ 紙のパッチにも独特の色気がありますね。
ハラ バックポケットのステッチ同様、紙パッチのデザインが利いてるよね。
⑤ ユニクロ(UNIQLO)
「ストレッチセルビッジスリムフィットJ」3990円/ユニクロ 0120-170-296
最強のコスパデニム。現代のニーズにあった新スタンダード
カマチ 最後はユニクロのベーシックなデニムです。3990円と激安ですが、安かろう悪かろうじゃないのが凄いところ。ニクいところ。
ハラ ぶっちゃけ、値段を軸に比べるとユニクロに対抗できるブランドってないよね。特にデニムには力を入れていて、生地はカイハラ社との共同開発だし。
タノウエ ベースはコットンで、1〜2%のポリウレタンが混紡されています。ストレッチが程よく利いていて、すごくはきやすい。ステッチも一般的なオレンジではなく濃色なので、スマートな印象ですよね。
ハラ そうだね。総じて、現代のニーズにあったモダンスタンダードといった感じ。ただ、ちょっと意地悪な言い方をすれば、昔からのデニム好きとしては多少の物足りなさを感じてしまうかも。
タノウエ ゴワっとしたワイルドな魅力というか、そういう方向のデニムではないですからね。ただ、赤耳セルビッジが付いていたり、ボタンやリベットにもしっかり刻印が入っていたり。細部も抜かりありません。
カマチ うん、凄いって正直に思う。ただ、ユニクロをクサすつもりは全然ないんだけど、デニム好きって天邪鬼なところがあるでしょ? だから、ユニクロ以外の選択肢も当然あるし、それがデニムの魅力、独自性だとも思う。
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超定番でありながら、ディテールや着用感は千差万別。だからこそ、デニムはいつまでも面白い。
そして、デニムに一家言あるブランドの代表作には、それぞれの矜持が詰まっている。