[理由 2]計算ずくで作られた高級感ある内装・外装
デザインを語るのは……ジープインテリアデザインディレクター クリス・ベンジャミンさん デトロイトのアートスクールを卒業後、世界各国の自動車メーカーでデザイン業務に携わる。2013年から、ジープのデザイナーとして活躍。
ジープといえばオフロードのイメージかもしれませんが、実はアメリカでもSUVで険しいフィールドに出かける人は僅か。
私がデザインに携わった、ジープ コマンダーとその兄貴分のジープ グランドチェロキーは、特に街中で家族との時間を大切にする人のために作られました。
車体の上下を挟みこむように配色された、ブラックルーフとボディの下部を走るブラックライン。この大胆な「黒」が武骨な印象を演出する。
例えば、ドライブ中にレストランのガラスに映った愛車に思わず見惚れてしまう。そんな洗練されたデザインを目指しています。
インテリアで大切にしたのは、プレミアム感です。私見ですが、これはふたつ以上の要素の組み合わせによって高まります。例えば、異なるふたつのマテリアルを組み合わせたり、複数のテクノロジーを組み合わせたり。
シートにはダイヤモンドキルトのステッチが施され、軽やかさを演出する。3列目のシートまでこだわり抜かれ、高級感溢れる仕上がり。
コマンダーでは、上質なレザーとシルバーパーツを組み合わせて、高級感ある内装に仕上げました。
シルバーのメタルフレームがハンドルやステアリング、センターコンソールを囲み込み、車内に統一感とプレミアム感をもたらす。
もちろん、頑丈さやタフネスといったジープDNAを感じさせるあしらいも随所にちりばめられています。“洗練”と“力強さ”を両立するのがコマンダーの魅力なのです。
3/3