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“スタンダード”の魅力

多様化する時代だからこそ普遍性に目を向ける

「クラシック カレ オートマチック」自動巻き、SSケース、縦33.3×横30.4mm。日本限定モデル。14万9600円/フレデリック・コンスタント

「クラシック カレ オートマチック」自動巻き、SSケース、縦33.3×横30.4mm、カーフレザーストラップ。14万9600円/フレデリック・コンスタント


2本目が、「クラシック カレ オートマチック」の最新モデルだ。

フランス語で「四角形」を意味する「カレ」をその名にしている角型シリーズは、2003年以来、さまざまなデザインでリリースされているロングセラー。

本作は、もとより纏っているアール・デコのムードをいっそう強調し、「普遍的な美観」が与えられている。



注目すべきは、やはり文字盤のデザインだろう。

端正かつ立体的な植字式インデックスと、レクタンギュラーレイルウェイトラック(線路型分目盛)とのバランス良いレイアウトのみならず、中心部に施されたヘリンボーンのエンボス加工が洒落ている。

また、ドレスウォッチにふさわしいドルフィン針を2面仕上げにして視認性を高めた点も、ツウの心を刺激するものだ。



実際、スーツとの相性は抜群。シャツ袖に干渉しないスリムさと相まって、さりげないけれど、無視できない。そんな絶妙な存在感を醸している。



デザイン上の美点は、良好な視認性を確保、ビジネス時や運転時といった、“チラ見”必須の際にも瞬時に時刻を判読できる。時計の第一義的な機能が優れている点は、“腕時計を着けない派”なら、着けてみて改めてそのメリットを実感できるポイントだったりする。



普遍的なアール・デコ調のデザインは、ゆるっとしたシルエットの服に、シャープなコントラストを与え、巧妙なミクスチャースタイルを構築。“甘辛ミックス”の魅力も堪能できるはずだ。



独自のセンスで「普遍的な美観」を備えたスタンダードデザインの角型。見た目以上の守備範囲の広さで、満足感を与えてくれるに違いない。
3/3

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