左●「クラシック インデックス オートマチック スケルトン」26万6200円、右●「クラシック カレ オートマチック」14万9600円/ともにフレデリック・コンスタント
100年を超えるメーカーも少なくないスイス時計界においては、1988年創業と「新興」の部類に入るフレデリック・コンスタント。「手の届くラグジュアリー」を掲げて、実直な時計作りを続けるブランドの新作が到着した。
モダンとクラシックを融合した、僕らのライフスタイルにもよく馴染むデザインの2本は、奇しくも、相反する2つの異なる表情を見せてくれる。
タイムレスなデザインを特長とする「クラシック コレクション」にともに属しながらも、かたや“ユニーク”、かたや“スタンダード”。アナタならどちらを選ぶか?
わずか5センチに満たない腕元の小さな世界だからこそ、ここに見る“微差”にも思いを致して、ウォッチライフを楽しんでいただきたい。
“ユニーク”な魅力“ブランドの今”を形にした自由な発想の面白さ
腕時計「クラシック インデックス オートマチック スケルトン」自動巻き、40mm径、SSケース、ラバーストラップ。日本限定モデル。26万6200円/フレデリック・コンスタント
1本目は「クラシック インデックス オートマチック スケルトン」。その名のとおり、ムーブメントがダイヤルから覗くスケルトン仕様である。
スケルトンというのは、その中身を見せられるだけの“ドレスアップ”が施されていることが大きな長所だ。実はその歴史は意外と古く、200年以上も前から懐中時計に施されていた記録もある。
そんな本作は、グラフィカルにカットしたブリッジなど、独自の“肉抜き”仕上げがなされており、見た目のインパクトは絶大だ。
振り子の役割を果たす「テンプ」だけでなく、主ゼンマイを搭載する香箱、そして、針の動きを司る輪列がよく見え、メカメカしい顔立ちに仕上がっている。
それでいて、品よく見えるのには、ワケがある。
12時位置から90度ごとに4つのローマンインデックスを配置しているが、こちらにはモダンなフォントを採用。それらの合間に刻まれるバーインデックスとともに、洗練された印象に。
さらに、モダナイズされたダイヤルデザインに加えて、ラバーストラップを採用するなど、ユニークな手法でクラシカルな背景をもつスケルトンに新鮮さを加えているのだ。
愛犬との散歩など飾らない休日の腕元に、さらりとこの時計をオンするだけで、アクセント効果は十分。
リラックス感のあるワンマイル系のスタイリングはもちろんのこと、パートナーと出かける際の、きちんと感を醸したいシックなスタイリングにもハマる。
ユニークさを腕元に纏って、大胆に、そして、さらりと飾る。モダンとクラシックが同居したこのスケルトンウォッチならば、それが可能だ。
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