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2022.11.27

ライフ

サッカー日本代表は勝てるか? W杯の決戦前に現地カタールのおもしろ観戦事情


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ドイツ戦での歴史的勝利で盛り上がりを見せるワールドカップ カタール大会。そこで現地・カタールの裏事情を、滞在中のカメラマン佐野美樹がレポート。

知らなくても困らないが、知っているとちょっと楽しいカタールのエピソードをお届け。今後の日本戦のお供にどーぞ!

① 暑さ対策の弊害? カタールなのに寒すぎる問題

通常は7月に開催されるW杯が、暑さ対策から今回は異例の11月開催となった。

それだけにカタールの暑さ対策への執念は並々ならぬもの。その最たるものがスタジアムだ。今大会の試合会場は、どこも強力な冷房設備を完備。

奥に見えるのが、冷房の“蛸壷”送風口。選手想いではあるが……。

奥に見えるのが、冷房の“蛸壷”送風口。選手想いではあるが……。


スタンドの下には蛸壺のような送風口がいくつも並んでいて、ピッチまで冷風を届けようと、ものすごい勢いで風を送っている。おかげで選手たちはそれほど汗をかいておらず、快適な環境でプレーをできているようだ。



だが、その弊害を受けているのが、ピッチ脇にいる我々カメラマン。常にものすごい冷気が背中を直撃。日中なんて、陽射しのあたる部分は暑く、冷風の当たる背中は激寒というよく分からない状態になっている。

それでも昼間はまだいい。設定温度や節電意識という概念がないのか、陽が落ちて冷房がいらないぐらい涼しくなっても、冷風の勢いが衰えることはまったくないのだ。

一度、あまりの寒さに「風向きだけでも、どうにかならないか」とスタジアムのスタッフに直談判したところ、なんと彼は送風口を思い切り蹴り上げた。

最新スタジアムでありながら、風向き調整は人力なのだろうか(笑)。

② ワールドカップ史上最小の大会、移動手段はメトロだが……

今大会はワールドカップ史上、最もコンパクトな大会と言われている。カタールの国土は秋田県よりもやや小さいぐらい。

東海岸にあるのがドーハ。

東海岸にあるのがドーハ。


さらにドーハ市となると132㎢しかなく、米子市とほぼ同じ面積なのだが、そこに試合が行われる8つのスタジアムがすべて収まっているのだ。

ただし通常、ワールドカップは10スタジアムで行われる。今回は2つ少ないため、本来は1日3試合のところ、1日4試合が行われている。

そしてスタジアムをつなぐのは、今大会のためにわざわざ造られた3つのメトロ。



造られたばかりなので、駅も車内もめちゃくちゃきれい。ただ、スタジアムまで2.2km歩く最寄駅もあったりして、決して便利というわけではない

さらにこのメトロに乗っているのはサポーターばかり。ワールドカップが終わったら地元の人は乗るのだろうかと心配になる。



ちなみに単独国での開催は今回が最後。次回はアメリカ、カナダ、メキシコの共催になる。どうやって移動するのか、今から悩ましい。


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