③ 6年で急激に開発が進めたオイルマネーの威力。と、その裏側
前回ドーハを訪れたのは6年前。その時は、ちょっと車を走らせると砂漠が広がっていたのだが、今回はどこを走っても至る所に高層ビルが建っている。
オイルマネーが作り上げた夜景。
さらに前出のようにメトロまで造ったのだから、オイルマネーの凄さを実感せざるを得ない。
今回の各種施設の建設にあたり、一説には6500人が犠牲になったとも言われているが、それもありなんと思わせる急速な発展ぶりなのだ。
さらに謎なタイミングで、やたらと花火もうち上がっている。
花火の規模もすごい。それを楽しむクルーズ船の姿も。
一方で、テナント募集の貼り紙があるだけの空っぽのビルもあったりして、街として見栄えを整えるために造っただけでは……?という、ハリボテ感がある場所も多い。
この6年で人口が急激に増えたとは考えづらいだけに、メトロ同様、ワールドカップが終わったら誰が住むのかと心配になってしまう。
④ ハッピーアワーでもビールが1100円⁉︎ 時間の設定もおかしいぞ!
さて、気になるのが酒事情だろう。カタールはイスラム圏だけに、アルコールは売られていない。同じイスラム圏でもUAEは、空港のターンテーブルの直後に、最後の関門とばかりに酒を売っている免税店があるが、カタールにはそういった配慮もなく、一切禁止と、戒律が厳しい。
唯一飲めるのは、高級ホテル。やっぱりサッカーにはビールだよね!と思いきや、なんと
1パイント2000円もする。
1100円の生ビール。
ところがここで朗報が届いた。我々の宿の近くに、ハッピーアワーなら生ビール1100円という店を発見したのだ!ところが時間がおかしい。
ハッピーアワーは21時までと、いったいいつまでハッピーなんだ? というか、そもそもお得感が低い。
さぞや外国人客で賑わっているはず!と思いきや、店内にはイスラム圏の民族衣装、トーブを纏った男性たちまでビールを楽しんでいる。
しかも我々が行った日は、サウジアラビアがアルゼンチンに劇的勝利をした日。戒律が厳しいはずのサウジアラビアの人がテキーラを煽り、国旗を店内に勝手に飾り、グラスを割って、セキュリティに締め出されていた。
こちらは試合前のアルゼンチン・サポーター。試合後は彼らもきっと飲んだに違いない。
3/3