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問答無用のカワイさに惹かれる

「他にもカワサキのZとかホンダのFTRとかに乗ってきましたし、大型は大型でもちろん楽しいんだけど、モンキーはやっぱり佇まいが独特。

もともとは遊園地の遊具だったので、格好良さの中にカワイさもあるんですよね。とりわけ’70年代の、Z50Jのデザインに惹かれてしまいます」。


 
そしてもうひとつの魅力が、とにかくシンプルな点だという。

「コンピューター制御のインジェクション車ではなく、キャブレター車の時代のモデルだから、自分でメンテナンスできるんです。走って音を聞いたら、調子がいいかどうか大体分かります。それを繰り返して、自分で調子を上げてくのがまた面白いんですよ。

季節によって調子が変わっちゃって、夏は汗かくからイマイチだな、みたいな。でも小回りは効くし、置き場所に困らないし、乗り心地はサイコーです」。
 

カスタムされていない、経過年相応にヤレてるのが渋いと思っているため、レストアやカスタムは極力したくない派だそう。

とはいえ、実際にモンキーに数十キロ乗って東京のショップまで行くとなると、それなりに馬力が欲しい。


 
「本当はノーマルのまま乗りたいけど、それだと時速30キロしか出ないので、さすがに東京まで行くのはキツい(笑)。なので、メインで乗っている一台は50ccから90ccへとボアアップしています。

マフラーはヨシムラに換装して、キャブレターは右出し。音も最高にイイですよ。シンプルな作りだからこそ、素人に毛が生えたくらいの自分たちでも手を入れられるんですよ」。

いろんな意味で身の丈に合っている、というわけだ。


3/3

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