▶︎すべての画像を見る 「俺流!Supreme」とは…… 日本のユースカルチャーを牽引する街、渋谷。若き頃にかの地で過ごした日々を、池田 健さんは「もっとも濃密な時間だった」と振り返る。必然的に出合ったシュプリームとは、かれこれ20年以上の付き合いになる。
40代になった今、渋谷やニューヨークのリアルを生で見てきた彼の目に、ストリートのカリスマブランドはどう映っているのか。
池田 健(コミュニケーションディレクター)●2000年にニューヨークへ渡り、アートやファッションの分野を中心にあらゆるクリエイターたちとネットワークを構築、商品やイベントなどの企画運営に携わる。2012年に帰国し、IT企業のアラタナに入社。新規事業の展開やウェブメディアの制作に従事。退社後、株式会社BYOBを設立し、インターネットを通したコンテンツのプロデュースや制作を中心に幅広く活躍する。
渋谷で体感したストリートの刺激
身を置く環境こそが、成長や人格形成における重要なファクターとなる。
そういう意味では、池田さんはストリートのリアルを知るうえで大きなアドバンテージを持って青春時代を過ごしてきたといえる。
「家から遠くなかったので、時間を見つけては渋谷へ行っていました。渋谷は最先端のユースカルチャーが溢れた“ストリートの大学”みたいなもので、とにかくありとあらゆるストリートナレッジを吸収しましたね」。
特に影響を受けたのは、信念を持ってよく働き、よく遊ぶ先輩たちの姿勢だ。
「とにかく’90年代後半はすごく活気がありました。ヒップホップカルチャーも凄かったし、古着も凄かった。
当時は裏原の人も渋谷の人も来るようなコミュニティがあって、ワングラム(シュプリームの国内総代理店)のPRディレクターや有名ストリートブランドのデザイナーなど、当時シーンを牽引していた方々も集まっていました。
10代でそんなイケてる先輩たちの背中を見ちゃうと、やっぱり憧れちゃいますよね。昼は仕事をしているのに、夜もこんなに遊んでるんだな〜って。そのパワフルさみたいなものに、僕も自然と吸い寄せられました」。
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