仕事面でも予約は順調に増えていった。しかし、忙しくなればなるほど一人のお客さんに費やせる時間は少なくなる。
完全にマンツーマンで接客できる環境を叶えたいと考えたときに、シェアサロンで働くという選択肢が浮かんだ。
こうして、Airiさんが「サロンビレッジ表参道店」で働き始めたのは今年9月から。
地元の大親友からお祝いの花が届いた。
専用の個室が与えられ、カラー剤やトリートメントの仕入れはすべて自分。いわゆる、個人事業主だ。個室も見せてもらった。
施術しているように見えるが、これはフリ。
そう、椅子に座っている女性こそが今回の推薦人でサロンビレッジのブランドマネージャー、重田愛衣さんだ。
まだ、日は浅いですがAiriさんはいかがですか?
「ここを立ち上げるちょっと前ぐらい、6月ぐらいからのお付き合いですが、もう全部大好き。芯がありながらもしなやかだし、私がバタバタと仕事をしている中で癒しをくれます」。
「彼女はマイナスイオンみたいな存在」だと熱弁する重田さん。
「個人プレーとはいえ、ここはシェアサロン。自分のこだわりだけを前面に出すと、誰かにしわ寄せが行くんです。
その点、Airiさんは技術もさることながら、協調性や思いやりもあってサロン全体の空気が中和されますね」。
絶賛されたAiriさん。そういえば、先ほど個室内を拝見したところ、シャンプー台がありませんでしたね。やはり、別室に移動するんでしょうか?
「いえ、シャンプー台は別室から持ってきて、ここにはめると温水が出るんです」。
ここを開けて……。
カチッとはめます。
すごい。
「カットなどの施術すべて、シャンプー、カラー、お会計、すべてこの部屋だけで完結できるんです。完全マンツーマンの環境なので、お客様も髪の悩みについて話しやすかったり、施術中も気を使うことなくお過ごしいただいています」。
内装もある程度自由にできるそうだ。部屋の隅にある棚にはダストボックス、コットン綿棒などのアメニティとアクセサリー入れ、アルコール、充電器、衣類の髪の毛を取るためのコロコロ、替えマスクなどを揃えている。
必要不可欠なものをシンプルに置くというのがAiriさんのモットー。
「お客様の中で最年少は保育園の女の子です。ママが横で見守っているので安心するのか、『あいりちゃん、こないだ家族で旅行に行ったんだよ』とか、いろんな話をしてくれます。仕上げで髪を巻いてあげると『お姫様みたい』と大喜びです」。
ところで、最近はAiriさんが働いてきた表参道・原宿エリアを「オモハラ」と略すらしい。
「食べることが大好きで、このエリアは美味しいご飯屋さんがたくさんあるんですが、タイ料理屋の『チャオチャオバンブー』は上位にくるぐらい好きです。写真のガパオ、パッタイ、生春巻きはどれも絶品です」。
これ以外にも、カニチャーハンも実は美味しいそうだ。
オモハラ情報を発信するローカルメディア、「OMOHARAREAL」では街角スナップのコーナーでインタビューも受けている。
マルジェラのカラフルなトップスがオモハラに溶け込む。
「ふだんの施術はもちろん、卒業式、成人式、結婚式など、お客様の人生の節目に携わることができる美容師という職業に誇りを持っています」と言っていたAiriさん。
最後に読者へのメッセージをお願いします。
オモハラグルメ情報も聞けますよ。
[取材協力]サロンビレッジwww.salon-village.comAiriさんのインスタwww.instagram.com/airi_awata/