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07. ヴィブラム社の名前の由来は“キムタク”と同じノリ



想い、願い、遊び心。ブランド名に込めるものはそれぞれで、アプローチも実にユニークなものが多い。では、ヴィブラム社の場合はどうか。

「“Vibram”は、創業者“Vitale Bramani”のニックネームなんです。自身の名を短縮した署名ですね。彼は山岳協会に入り、新しい登山ルートを切り開いていく中でそれをメディアへ寄稿していました。そこへ添えていた署名が“Vibram”なんです」。

まさか、木村拓哉=“キムタク”と同じ法則で付けられていたニックネームがブランド名のルーツとは!

08. 世界初のK2登頂を支えたのがヴィブラムだった!



1954年7月30日、イタリアの登山隊がK2の初登頂に成功する。

そのメンバーが履いていた山靴のすべてにヴィブラム社のソールが使われていたとか。以後、ヴィブラム社の名は世界へと知れ渡ることになる。日本への輸入も、その頃に始まった。

「第二次世界大戦の終戦から9年が経っているとはいえ、イタリア国内はまだまだ復興の途上。そんな中でのK2初制覇は、国民にとって大きな励みになったはずです」。

後日、登頂したメンバーから『ヴィブラムソールのおかげで登ることができた。ありがとう』という手紙が届き、それは今でもヴィブラム社に保管されているという。



また、ヴィブラムソールを採用した最初のブランドは、イタリアを代表する登山靴の老舗「ドロミテ」といわれている。

09. タグが黄色なワケ



ひと目で分かるイエロータグ。しかし、元を辿るとどうやら最初はイエローではなかったよう。

「もともと黒でした。遭難時に目立つ色の方がいいということで、1969年から黄色になったんですね」。

いわばエマージェンシーカラー的意味合いもあるというわけだ。ちなみに、このロゴで採用しているコンパウンドも絶対に真似できない特殊な配合で作られている。それゆえ“減り”も遅いという。


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