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②ドアの開閉音や車内の灯りは迷惑千万!



中川さんは「滞在中は周囲への気遣いも大切です」と話し、「よく言われるのがさまざまな“音”ですね」と続ける。

「オートキャンプ場では普通にテントでキャンプを楽しんでいる人がほとんどです。特に、深夜にみんなが寝静まった時間帯などは、キャンピングカーのドアの開け閉めの音はすごく響きます。

あの『バタンッ!』という音は、普通のテントからは出ない音なので目立ちますし、テントで就寝中のキャンパーたちをビックリさせてしまいます。夜中にトイレへ行く場合など、ドアの開け閉めには可能な範囲で気を遣いましょう。

灯りについても同様です。キャンプ場は暗いので、車内の灯りは目立ちます。夜間は車外に光が漏れないようカーテンなどで遮る工夫をしましょう。外から車内が丸見えになるのも嫌ですしね」。

いくら居心地の良い空間とはいえ、くつろぎ過ぎて周囲に気を遣えなくなれば思わぬトラブルを招きかねない。その他の生活音や娯楽についても節度と配慮を欠かさないよう意識しよう。

「また、いくらエアコンや電力を使いたくても、長時間のアイドリングはNGエンジン音が迷惑になる他、環境や周囲に排気ガスを撒き散らしてしまいます。ポータブル電源やモバイルバッテリーを活用したり、給電設備が整った有料のパーキング施設を利用することをオススメします」。

③排泄物はお持ち帰りを! 外での処理は絶対NG



長旅での最大の問題「ゴミ処理」について

「旅で出るゴミは商品を購入した場所で捨てるか、自宅まで持ち帰るのが理想です。でも、旅の期間が長くなればゴミはどうしても溜まってしまいます。

ベストは、有料でゴミを引き取ってくれるところにお願いしちゃうことですね。Carstay車中泊スポットやRVパーク、オートキャンプ場などはけっこう引き取ってくれるところが多いので、その点でもオススメ。そういうスポットや地域の廃棄ルールなどを確認してみるといいかなと思います」。

軽い気持ちで近くのコンビニなどに家庭ゴミを廃棄してしまうと、最悪の場合は不法投棄の扱いになってしまうというリスクも。これははっきりNGと考えた方がいいだろう。

「トイレが付いたキャンピングカーもありますが、排泄物は当然、処理が許可された車中泊スポットや自宅で処理しましょう。中にはサービスエリアなどで夜中にこっそり処理する人もいるようですが、絶対に辞めてください。

また、シンクからの洗剤などが混ざったタンクの汚水を側溝に流す方もいるようですが、それも絶対NGです。汚水は浄化槽などを経由せず、川へ直接流れてしまうので、環境汚染につながってしまいます」。

……このあたりも絶対に気をつけよう。


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