連載:編集長 江部とゴルフ担当 藤井のFUN-GOLF ダイアリー
▶︎すべての画像を見る 前回“基本のキ”であるクラブの握り方、そしてアドレスをレクチャーしてもらった江部と藤井。
ここまでマスターすればあとは打つのみ。思うがままにクラブをブンブン振り回せば万事OK!……なんて思ったら大間違い。闇雲に打つのは時間の無駄で、上達のスピードも遅くなってしまう。
ここではビギナーが陥りやすいミスの原因&解決法や、スイングのセルフチェックのポイントなどを船山美緒プロに教わった。
初心者ゴルファー、必読です。
スイングの下準備を教えてもらっていざ実践
まずは藤井が目の覚める一発をお見舞するハズだったが……。ゴツッ!? 豪快にダフる。
藤井 今のスイングはジョーク、ジョーク(笑)。大勢に見られているから調子でないなー。ボク、もっと出来る子なんです。
船山 藤井さん、グリップの先端を持ちすぎ。もうちょっと真ん中を持ってみてください。
藤井 できるだけ長めに持ったほうが飛ぶような気がするんですけど。
船山 数センチの差で飛距離は変わりませんよ。それよりもギリギリすぎると正確にグリップできなくなるほうが問題。
藤井 そうなんですね。うんうん、確かに今までよりもクラブをコントロールしやすい!
パシッ!最初は床をダフってばかりの藤井も先生の指導でそこそこ当たるように。
船山 だいぶ良くなってきましたね。ただもう一個お伝えしておくと。クラブのフェースにはヒール(根本)とトゥ(先端)があって、形状的にヒールを起点にトゥが回転するものなんです。藤井さんの場合はトゥが回転しきっていないので、フェースが開いた状態でボールと接触している。つまり、クリーンな当たり方ではないんです。
藤井 だから全然飛んでないんですね。うーん、頭では理解できるけど体で体現するのはなかなか難しい。フェースの回転を意識しすぎると、スイング全体がぎこちなくなる。
船山 実際にスイングの一瞬でフェースをコントロールするのは難しいので、フェースの向きと左手の甲の向きが一緒だと考えてください。
遠くのフェースより近くの手元を意識することが大事。
藤井 おおっ、すごくわかりやすい!船山プロ、これは世紀の大発明ですよ。志村けんさんが発明したジャンケンの“最初はグー”よりもすごい!
船山 ……(苦笑)。ゴルフレッスンではわりと良く言われていることです。
江部 「センスのイイ例えでしょ」みないなドヤ顔をするな。プロを困らせるんじゃないよ。さて、そろそろ交代な。後ろから見てて、わかってきたぞ。
パシッ! 何を掴んだのか!? 江部の一球目は飛距離こそ出てないが、まっすぐのストレートボールが。
船山 いいですね。恐る恐る振っているけど、しっかり当たってる。
藤井 スイングきれい!サーフ&ターフな男、ここに爆誕!
江部 ふふっ、藤井悪いな。初日で君を超えてしまったようだ。
藤井 くうぅぅぅ、言い返せない。……この世界は残酷ですね(遠い目)。
船山 まだ一球ですから(笑)。江部さん、もうちょっと体を捻ったほうが良いですね。
体の捻転が少ないとボールに力が伝わらない。思いっきり捻ることが飛距離アップの秘訣。
江部 えっ、こんなに!!
船山 クラブを真っ直ぐ上げる動作と、体、腰を回す動作が合わさってバックスイングを作ります。この捻転が大きなバックスイングができると力を溜めることができるんです。腰がまだまだ回ってないので、最初は慣れが必要ですね。
江部 まだ違和感ありますけど、この上半身の動きをマスターしないと飛距離が出ないのか。それにスイングも見違えるほどカッコよくなる!
2/2