▶すべての画像を見る 2001年に誕生したデニムブランド「ヌーディージーンズ」が渋谷パルコ4階に新店をオープン。
あえて躯体に手を加えず、すべてアップサイクルな什器のみを使用した新店は、ブランドのフィロソフィーが詰まったコンセプトショップとして話題だ。
しかもそれが、実に今の時代にフィットしているという。なぜか? ブランドが大切にする6つのポイントから紐解いてみよう。
「REPAIR」してずっとはき続けられるデニムを
お気に入りのデニムをずっとはき続けられるよう、ヌーディージーンズは無償でリペアサービスを提供しているが、これまでリペアしてきた数は約6万4000本!
同数のデニムを新しく製造していたとすると、44万3000トンの水を使用したことになる。一方で“衣類の寿命”に置き換えると、5万kg程度の服の寿命が伸びたとか。
渋谷パルコ店は、こうした活動の拠点のひとつにもなるのだ。
新しいだけが価値じゃない「REUSE」の考え
ヌーディージーンズは自社デニムの回収も行っており、それをリユースデニムとして販売している。そこには自然保護協会発行のエコラベル「Bra Miljoval」が付く。
経年変化も価値となるデニム。ヌーディージーンズにとって「使い捨て」の概念はないのだ。
デニムに無駄を作らないために「RECYCLE」
回収したデニムは“リユース”する以外に、リペア生地などにも活用している。つまり一切の無駄を作らない。
リペア、リユース、リサイクルの「3R」は、ヌーディージーンズがデニムに示す重要なスタンス。そんなプロダクトが揃った新店なのだから、話題になるはずである。
デニムをすべてオーガニック素材で作るワケ
ヌーディージーンズが使っている素材はすべてオーガニックだ。
原産地やサプライヤーによって「オーガニックテキスタイル世界基準(GOTS)」「OCS オーガニック認証」「米農務省認証 オーガニック(USDA organic)」の認証を受けたものだけを採用している。
だから、心まで気持ちいいデニムが作れるのだ。
正しく作られたデニムを提供したいから
実は、ヌーディージーンズは自社工場を持っていない。これは、デニムを作る人(生産者)たちとフェアな関係を築くための選択だという。
2009年にはブランド、工場、労働環境を検証する第三者機関「フィアー ウェア ファンデーション(Fear Wear Foundation)」のメンバーに加入。
デニムをはく人、作る人、ブランド。ヌーディージーンズは“三方良し”の関係を築いているのだ。
未来のデニムをなくさないために
ちなみに、ヌーディージーンズは未来にも投資をしている。
製造過程におけるカーボンオフセットを実現するため、風力発電とバイオマス発電に対して。また、再生エネルギーを供給する取り組みに対しても投資を行っている。
デニムを未来永劫、いつまでも楽しめるように。
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こうしたフィロソフィーが詰まった、ヌーディージーンズ 渋谷パルコ店。デニム好きを自称するなら、一度は訪れていただきたい。
[店舗情報]
ヌーディージーンズ 渋谷パルコ店
東京都渋谷区宇田川町15-1 4階
03-6455-1877