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2022.11.04

たべる

世界的クラフトジン「季の美」。ブレンド前の原酒を飲んでみたら、すでに美味かった!


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ここ数年、世界的なブームとなっているクラフトジン。日本発のジャパニーズクラフトジンも世界で高い評価を得ていて、2021年には過去最高の輸出量を記録したほどだ。

つまり日本にいて、クラフトジンを楽しまない手はないというわけだ。とはいえ、クラフトジンとはどんなものなのか、よく分からないという人も多いだろう。そんな諸兄におすすめしたいのが、京都にある「季の美House」だ。



こちらのショップは「京都蒸溜所」が手がけるクラフトジン「季の美」のブランドストア。 「季の美 京都ドライジン」は毎年さまざまな世界大会などで賞を受賞している、世界的銘酒でもある。

築100年以上の町屋を改装した店舗の1階にはここでしか買えない限定品を扱うショップとモダンなバーが、2階にはジンの歴史や種類を紹介する展示室と、テイスティングルームが併設されている。



そのテイスティングルーム「混和の間」で土・日曜限定で行われているのが、クラフトジンや季の美について学べるテイスティングセミナー(完全予約制・3000円)だ。今回は実際にそのセミナーに参加してみた。



そもそもジンとは何かご存知だろうか?

キモとなるのは針葉樹から取れる実「ジェニパーベリー」。これを使っていれば、ベースとなる酒やボタニカルはなんでもOKという自由度の高い酒だという。材料が自由だからこそ、さまざまな味を楽しめるってわけだ。

さてテイスティングルームに入るとまず目につくのが、テーブルにずらりと並べられたテイスティンググラス。

それぞれのグラスの下には、ハーバルを表す「凛」、スパイスを表す「辛」、ベースとなる「礎」、シトラスを表す「柑」、ティーを表す「茶」、フルーティ&フローラルを表す「芳」の6つの文字と、それぞれに使われているボタニカルが描かれている。



季の美のジンはこの6つのエレンメントにより構成されているのだが、材料を一気に漬け込むのではなく、それぞれのエレメントごとに風味を抽出し、ブレンドしている。

テーブルに置かれたグラスに入っているのは、ブレンド前の原酒となる貴重なジンなのだ。



早速、ジンについてのレクチャーを聞きながら、原酒をテイスティングするのだが、これがめちゃくちゃ面白い。

例えば、柚子やレモンの皮から抽出されたシトラスの原酒は、わずかに口に含んだだけで、ゆずジュースのような濃厚な香りと、軽やかな酸味がダイレクトに口の中に広がる。

また季の美は、京都産の原料にもこだわっていて、使っているゆずは、無農薬のものをスタッフが自ら収穫しているという。



他にも実山椒や山椒の葉を使ったハーバルな原酒はピリリとした舌への刺激がまさに山椒だし、フレッシュな生姜を使用したというスパイスの原酒は、体がポカポカと温まるようなスパイシーな風味を感じられる。



フローラルに使われているのは赤紫蘇と笹で、紫蘇ジュースを思わせる風味、京都の老舗「堀井七茗園」の玉露を使用したティーの原酒は、和食に合わせたくなるような風味が楽しめる。

6つの原酒それぞれが素材の風味をしっかりと引き出していて、単体で飲んでもものすごくウマい。ここでしか味わえないというのが残念なぐらいだ。



さて個々の原酒を味わったところで、改めて「季の美 京都ドライジン」を味わうと、素材の輪郭がしっかりとわかるようになり、まるでジンのスペシャリストになった気分まで味わえる。

さて、約1時間のセミナーで色々とテイスティングし、十分ほろ酔い気分なのだがそのまま帰るのはもったいない。ぜひ1階のバーへと直行して、カウンターで「季の美 ジンソーダ」を味わってほしい。セミナーで飲んだストレートとは違う、ふくよかで丸みのある優しい味わいに、ジンの違った魅力を楽しめるはずだ。



また併設するショップでは、季の美Houseの敷地内で採れた湧き水で作られた「季の美ハウスジン」など、ここでしか購入できないスペシャルエディションも購入することができる。

酒好きなら、ぜひとも一度は訪れてほしいところだが、京都まで足を運ぶのはなかなか難しいという人もいるだろう。

そんな諸兄のために、11月30日まで、京都以外でも季の美を堪能できる、“京都に染まる”キャンペーンも実施中だ。



こちらのキャンペーンには、東京、横浜、大阪エリアのバーなどが参加。それぞれの店舗が京都を感じる「季の美」のオリジナルカクテルを飲ませてくれるという。

カクテルとして調和させるのが難しいと言われるクラフトジンだが、繊細な味わいの季の美は、他のリキュールなどとも相性が良く、さまざまな飲み方が楽しめるはずだ。

また期間中、参加店舗でカクテルを注文し、指定のQRコードから応募すると、抽選で「季の美」の商品が当たるデジタルキャンペーンも実施中だ。“京都に染まる”キャンペーンの詳細は、「季の美 京都ドライジン」のSNSから確認できる。

ますます人気の高まりを見せるクラフトジン。京都発の「季の美」で、その奥深い世界をのぞいてみてはいかがだろうか?


[問い合わせ]
季の美House
住所:京都府京都市中京区河原町通二条上る清水町358
電話:075-223-0457
営業:12:00〜21:00(LO20:30 水・木・日曜)、12:00〜22:00(LO21:30 金・土曜)月・火曜定休

[商品についての問い合わせ]
ペルノ・リカール・ジャパン
http://www.pernod-ricard-japan.com/

林田順子=取材・文

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