「弊社の看板娘」とは…… プロ野球は10月22日から頂上決戦の日本シリーズを迎える。注目を集めているのは、もちろん東京ヤクルトスワローズの村上宗隆選手。
22歳にして達成した三冠王は、2004年の松中信彦選手(福岡ダイエーホークス、現・ソフトバンクホークス)以来。
王選手の記録を抜いて日本人最多となる56号を打った。しかも、シーズン最終打席ですよ。
今回は、そんな村上選手を応援し続けてきた看板娘に会いに行く。
目指すは「オペンホウセ」「好立地ぞくぞく」のCMでおなじみの住宅メーカー、オープンハウスグループだ。
▶︎この記事の画像ギャラリーを見る 銀座エリア最大級の商業施設、GINZA SIXにお邪魔します。
エレベーターで11階に上がり、受付を通ってラウンジへ。
ちょっとした商談やミーティングも開かれる。
奥へ進むとーー。
ワークスペースに看板娘を発見。
さっそく、ご登場いただきましょう。
「よろしくお願いします」。
こちらは、広報宣伝部の計屋(はかりや)晴香さん。
というか、デスクの上に村上選手とつば九郎がいますね。
「はい、弊社は2016年からスワローズとスポンサー契約を結んでいるんです。根底には『頑張る人、努力する人を応援したい』という企業理念があります」。
六大学野球のスポンサーにもなったため、神宮球場とは何かと縁が深い。
さらに、夏以降も快進撃を続ける村上選手が50号のホームランを打ったことを受け、神宮球場で56号以降のホームランを打った場合は、東京に1億円の家を贈呈するホームラン賞を実施すると発表していた。
「私たち社員も交代で球場に応援に行っていたんですが、プレッシャーからかなかなか出ませんでした。結果的にはシーズン最終打席で56号を打ってくれました。私たちもほかのお客さんも、大盛り上がりです」。
感極まって泣き出す晴香さん。
ここで“事件が起きる”。
「56号と三冠王という偉大な記録に胸を打たれた社長から、『3億円に変更しよう』と広報宣伝部の上司宛に緊急連絡が入ったんです。
その上司から球場にいる私たちに電話がかかってきて、急遽、プレートの数字を『3』に書き換えました」。
この対応は異例のことではないか。
応援時には毎回、ホームランの本数を更新する「KAMI METER」と、サイン入りのつば九郎を持参する。
記念すべき「56」のパネルを持ってきてもらった。
とはいえ、3億の家も村上選手と相談しながら進める案件なので、シーズンオフになって落ち着いたタイミングで話し合いの場を設けるそうだ。
また、影の立役者であるつば九郎にも豪華なプレゼントが贈られた。10月11日、明治神宮外苑敷地内に彼の家となる「つば九郎ハウ巣」がオープンしたのだ。
「しゃくちです」「いじひがたいへんです」としながらも、満更でもなさそうなつば九郎。
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