右●男性用の腕時計「パトリモニー・マニュアルワインディング」K18PGケース、40㎜径、手巻き。286万円、左●女性用の腕時計「パトリモニー・オートマティック」K18PGケース、36.5㎜径、自動巻き。398万2000円/ともにヴァシュロン・コンスタンタン 0120-63-1755
1755年にジュネーブで創業した最古のウォッチメゾンとして知られる「ヴァシュロン・コンスタンタン」を代表する、クラシカルでエレガントなタイムピース。
それが、2004年に誕生した「パトリモニー」コレクションだ。完璧なラウンドシェイプ、繊細なプロポーション、そして優美なダイアルが、普遍的な美しさを湛えている。
もし、あなたとあなたのパートナーが生涯をともにする時計を探しているなら、絶対に間違いのない選択肢として「パトリモニー」を推薦する。ここではその理由について、実用性とデザイン、それらを生み出すクリエイションの観点で解説していく。
クラシックモダンな時計の実用性
名作コレクション「パトリモニー」の中でも、手巻きの2針モデル「パトリモニー・マニュアルワインディング」といえば、“本物”を知る男たちが憧れる最高峰のドレスウォッチ。
スーツスタイルとの相性は語るまでもなく、ビジネスパーソンにとってこれほど頼もしい存在はない。
そしてその実用性の高さを知れば、価値観や生活様式がますます多様化していくこの時代において、真に価値ある時計であることを理解するだろう。
そのデザインは1950年代の自社の時計に着想を得たもので、美しいラウンドシェイプにホワイトオパーリンのダイヤルを組み合わせて、装飾は極限まで削ぎ落とされている。
そしてわずか6.79mm厚という極薄のケースはスレンダーなラグを備え、細身のアリゲーターストラップへとつながっていく。それは古典に範を取りながらも現代的な感性によって表現された、実に美しく洗練された佇まいだ。
クラシックでありモダンでもある。この二面性は、時計製造におけるヴァシュロン・コンスタンタンの哲学、“Classic with a Twist(=伝統的なのに遊び心がある)”を象徴するものだ。
歴史や伝統に敬意を払う一方で革新を続けるメゾンの審美性ともいえるだろう。だからこそ「パトリモニー・マニュアルワインディング」は使うシーンを選ばない。合わせる服を選ばない。
つまり形式的なビジネスシーンのみならず、略式、もとい非形式的なリラックスした休日にも違和感なく溶け込み、装いに気品と風格を与えてくれるのだ。
「パトリモニー」の魅力はレディスウォッチにも通底する。
例えば、ピンクゴールド製のケースにグラデーションカラーのダイヤルを組み合わた「パトリモニー・オートマティック」。文字盤の上ではダイヤモンドのミニッツトラックが慎ましく輝き、あらゆるシーンで女性を華やかに彩ることを約束する。
クラシックとモダン、オンとオフ、あるいは男性と女性。対極を軽やかに越境し、自在に横断するスタイルこそ「パトリモニー」の汎用性と実用性であり、時代や流行に左右されることのない普遍的な美しさの正体だ。
2/3