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一生付き合える伝統的価値とデザイン

腕時計「パトリモニー マニュアルワインディング」286万円/ヴァシュロン・コンスタンタン 0120-63-1755

腕時計「パトリモニー・マニュアルワインディング」286万円/ヴァシュロン・コンスタンタン 0120-63-1755


「パトリモニー」を一生付き合えるデザインと断言できるのは、そのデザインが単なる古典主義によるものではないからだ。

つまり、ある特定の過去モデルの復刻ではなく、あくまでアーカイブ全体を俯瞰したうえで、ヴァシュロン・コンスタンタンらしさが表現されている。

それが267年という歴史で培われた伝統を現代的に解釈して誕生した、クラシックモダンなデザインというわけだ。その際、インスピレーションの源となったのが1950年代に製造されていた自社の時計だという。



男性向けの「パトリモニー・マニュアルワインディング」と女性向けの「パトリモニー・オートマティック」に共通するのは、由緒ある伝統を現代的に解釈したデザインコードだ。

いずれもダイヤルは緩やかな曲面をもち、前者にはホワイトオパーリン、後者にはブラッシュピンクのグラデーションダイヤルが採用されている。

そしてスレンダーな時分針と外周に規則正しく並んだミニッツトラック、4カ所の楔形バーインデックスを特徴とする。



また特筆すべきは、エレガンスを極める「パトリモニー」の美観が、緻密に計算し尽つくされた、確固たる法則のもとでデザインされているという点だ。それが古代ギリシャから使用されている黄金比の採用である。

例えば、インデックス間の下底と上底、時針と分針の長さ、インデックスの長さとインデックスから文字盤中心までの長さ……。なんと計10カ所にこの黄金比が用いられている。絶対的な美しさには、誰もが納得できる理由があるというわけだ。



薄型時計の代表格としても知られる「パトリモニー・マニュアルワインディング」は、袖口に違和感なく収まるわずか6.79mm厚の美しい時計だ。

ケース内側には自社製手巻きムーブメント、キャリバー1400が収められ、約40時間のパワーリザーブ、毎時2万8800振動を誇り、実用性と精度は確かなもの。ムーブメントは卓越性と信頼性の保証であるジュネーブ・シールを取得している。

ヴァシュロン・コンスタンタンの時計製造技術の粋が、厚さ2.6mm、直径20.65mmというサイズのムーブメントに集約されているのだ。キリキリキリ……とゼンマイを巻き上げるたびに、その愛着は育まれていくだろう。

腕時計「パトリモニー オートマティック」398万2000円/ヴァシュロン・コンスタンタン 0120-63-1755

レディスモデルのみ48個のダイヤモンドがミニッツトラックとしてセッティングされ、その審美性を際立たせている。メンズウォッチ同様の優れた実用性と精度を誇り、その鼓動はシースルーバックから眺めることができる。腕時計「パトリモニー・オートマティック」398万2000円/ヴァシュロン・コンスタンタン 0120-63-1755

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