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HCANの事務局長であるデボラ・ジスマンさんにとって、サービスを十分に受けられない子供たちから不利な条件をなくすことは、平等と同時に公平さを守ることを意味している。

「すべての子供を平等に扱うだけでは、十分とは言えません」とジスマンさんは語る。「社会の不平等をなくし、すべての子供に平等に成功する機会を与えるためには、生まれた瞬間から制度上、不当に扱われて不利な立場にある子供たちに公的資金を与えるべきです」



その目標を達成すべく、HCANは格差の調査と追跡、解決策の提唱、さらには地域に変革を起こそうとする人々への支援を事業計画の軸としている。

HCANの最も重要な存在理由のひとつが、ハワイでの質の高い幼児教育を支持することだ。ハワイでは、保育施設をはじめ、幼児教育に年平均で1万4000ドル(約202万円)の費用がかかる。

HCANは2020年にプリスクール・オープン・ドア・プログラム(※訳注 州在住の低~中所得世帯の子供を対象とした学費補助制度)の対象者を拡大し、2032年までに3、4歳児全員がプリキンダーガーテン(日本の幼稚園年中に相当)を利用できるようにするという州の目標を盛り込んだ法案成立を後押しした。


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