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2022.10.12

ライフ

ハワイの子供たちをウェルビーイングにするために。非営利団体「HCAN」が起こす変革


当記事は「FLUX」の提供記事です。元記事はこちら

非営利団体ハワイ・チルドレンズ・アクション・ネットワーク(HCAN)は、ハワイのケイキ(子供たち)がより明るい未来を勝ち取れるように、支援者グループを構築している。制度面へのアプローチを含むその取り組みは地域にとって変革となりつつあるようだ。
HCANは、「バット・ファースト、ナー・ケイキ(※訳注「でも、まずは子供たちでしょ」の意味)というスローガンを掲げ、成功の足枷となる因習的な社会状況に目を光らせ、ハワイの子供たちのウェルビーイングを高めるための活動をしている。

この非営利団体が築き上げた親や地域のパートナーによるネットワークが、ハワイ先住民や太平洋諸島をル-ツに持つ子供たちを何よりも苦しませてきた貧困、医療格差、教育の欠如、そして制度上の不当な扱いによる影響を小さくしようと戦っているのだ。

1996年に設立されたHCANは、ハワイで唯一の501(c)3と呼ばれる非課税のNPOであり、地域の子供たちに的を絞った支援活動を行っている。子供に関するハワイの指標が全米平均を下回り続ける中で、HCANの存在意義はきわめて重要になっている。



2020年秋に、アロハ・ユナイテッド・ウェイ(※訳注 地域問題の解決を支援するホノルルのNPO)が発表した報告によると、地元の子育て世帯の7分の1が食料を十分に確保できず、4分の1が次回の住宅費を工面できない可能性を憂いているという。

最近、アニー・E・ケイシー財団が公表した全米の家庭状況の調査報告書『2021年キッズカウント・データブック』によると、ハワイのケイキが感じている経済的幸福度は44位で、1年間で順位が14も下がった。


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