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2022.10.20

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HISが年内に宇宙旅行販売へ。いよいよ「だれでも行ける」時代に?

画像提供:Space Perspective

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当記事は「Forbes JAPAN」の提供記事です。元記事はこちら

エイチ・アイ・エス(HIS)が、米国フロリダ州をベースとする宇宙ベンチャー企業Space Perspective(以下スペース・パースペクティブ社)と提携し、スペース・パースペクティブ社が提供する気球型宇宙船「Spaceship Neptune(スペースシップ・ネプチューン)」の日本・カナダでの販売権契約を締結した。

旅行会社初の「宇宙旅行提供」

旅行会社による同船の権利取得はアジア地区において初。「スペースバルーン」を使用した、宇宙の入り口、高度約30kmまでの「宇宙旅行」は、年内には販売開始予定という。

離陸はフロリダのケネディ宇宙センターか、同地域の他の宇宙港を予定している。

ちなみに高度約30kmまでは「無重力にならない」ため、事前トレーニングなどは不要。乗客の年齢制限、体重制限もない。船内は自由に移動してよく、上空では軽食のサービスもある。



動力は? 費用は?

約6時間の飛行で、費用は1人12万5000ドル(約1800万円)。

スペースシップ・ネプチューンの動力となる燃料は「再生可能水素」、時速12マイル(約19キロ)で上昇、宇宙の入り口までの所用時間は約2時間だ。その後高度30kmを2時間かけて飛行し、再び2時間かけて降下、海に着水する。

画像提供:Space Perspective

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着水地点には船が待機しており、船体とともに乗客を岸まで運ぶ。

搭乗できる乗客は最大8名。Wi-Fi環境もあり、通信デバイスを使用してのライブストリーミングも可能だ。

画像提供:Space Perspective

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日本の航空宇宙企業にも出資

なお、HISの宇宙事業への動きは今回が初めてではなく、2018年5月、同グループのハウステンボス、ANAホールディングスとともに「PDエアロスペース」に追加出資をおこなっている。HISグループによる追加出資は1億9880万円、ANA追加出資は2億円だった。

PDエアロスペースは有人宇宙機開発事業を手掛ける日本の航空宇宙企業で、日本初の「無人宇宙機による宇宙空間への到達と帰還」を目指している。


Forbes JAPAN=記事提供

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