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パリ五輪 出場選手の選考方法

パリ五輪に参加するには大きく3つの参加ルートがあります。

①世界選手権(2023年)
②アジア大会(2023年)
③オリンピック・クオリファイヤー・シリーズ・イベント / OQS(2024年)

以上の大会がパリ五輪へ出場するための大会となり、これらについて詳しく説明します。

① 2023年 世界選手権

1つ目は2023年 9月23日から24日の2日間にかけてベルギーで行われる世界選手権です。
この世界選手権の優勝者 男女1名ずつがパリ五輪へ出場が決まります。
2023年 世界選手権には各国から男女2名ずつが参加可能となっているため、日本から参加する最大4名の選手は強化選手から選出されます。

そのため、現在6つのブロックで開催されているブロック選手権・全日本選手権で成績を残して強化選手に選ばれるということが、世界選手権へのルートを切り開くために非常に重要となる。

総じて「世界選手権」という大会は、オリンピックの有無に関係なく1年間の中でWDSF(世界ダンススポーツ連盟)として世界一を決める重要な大会となっています。

※2022年10月に韓国で開催される世界選手権はBreaking for Gold ワールドランキングの対象大会となっており、優勝の結果がパリ五輪出場へ直結するものではありません。
 WDSF 世界選手権 2021 フランス / パリ大会

WDSF 世界選手権 2021 フランス / パリ大会


② アジア大会(5大陸各地で開催)

2つ目は2023年の9月から10月に開催されるアジア大会。アジア大会は各大陸で開催される大陸予選に位置付けられ、本来は2021年に開催予定だったが2022年に延期となり、更には COVID-19 の影響により2023年への延期が発表されています。

アジア大会の優勝者 男女1名ずつ (5大陸で開催されるため計男女5名ずつ) がパリ大会への出場を決定します。日程は2023年 9月24日から10月8日に行われ、中国で開催。現段階の発表では全体の参加者数は合計16名のうち、各国で最大男女2枠の参加が、ワールドランキングの結果によって決まります。

この大会に出場するためには、締め切り時点でのBreaking for Goldのワールドランキング上位にいることが条件となります。これは各国のフェデレーションが派遣する選手を決定するのではなく、ワールドランキング上位に入っている選手からアジア大会への出場権を獲得します。
つまりアジア大会に出場するためには、日本人としてワールドランキング上位2位以内に入っておくことが重要です。

※世界ランキングの締め切り日に関してはJDSF Breakingから発表予定

オリンピック・クオリファイヤー・シリーズ・イベント(以下:OQS)

OQSは2024年の3月から6月の間に合計3都市で3大会開催される。このOQSはブレイキン・スケートボード・BMX・スポーツクライミング、これらの競技を複合イベントとして開催予定。
開催地は未定だが、この3大会を通してランキングの上位に入賞する事がOQSを通じてのパリ五輪出場を決めることが出来ます。

OQSでは各国から男子3名・女子3名が出場可能。
この合計6人の選手の選考方法は、締め切り時点までのBreaking for Goldの上位に入っていることが条件となります。このランキングの閉め切りは2023年の12月31日であり、ワールドランキングで上位14位以内 / 国としてのランキングで3位以内に入ることがOQSへの出場条件です。

OQSからパリ五輪へ出場が決まる10名の枠の中において、1名は既にフランスの開催国枠として決まっており、IOCが指定した2か国からユニバ―サリティ枠として2名がパリ五輪へ出場することができる。
そのため実際にOQSからパリ大会に進むことが出来るのは10名のうち7名となります。

つまり2024年3月から6月の中で3大会開催されるOQSに出場し、上位7位以内に入ることでパリ五輪への出場が決まります。


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