16万5000円/ウールリッチ(ウールリッチ 青山店 03-6712-5026)
▶︎すべての画像を見る ウールリッチといえば赤×黒のチェック。それを纏ったハンティングコート「503」は、ヘビーデューティなワードローブのアイコンと言える名作だ。
ウールリッチ社の資料では1900年頃より1989年まで、細かいディテール変更を繰り返しながら生産されており、当時は“ペンシルバニア・タキシード”というキャッチフレーズのもと多くのハンターに愛用されてきた。
現在はヴィンテージフリーク垂涎のアイテムとなっているが、それがこの度、復刻される。
とはいえ、今回の「503 ハンティングコート」はただの復刻ではない。当時以上の熱意と最高級のマテリアルによって“ほぼ忠実に再現した“代物だ。
上質なピュアウールを使用し、目を詰まらせた特殊な縮絨加工により撥水性を向上。保温性や吸湿発散性などウールならではの特性はそのままに、藪や風を通さない強靭な表面加工を施した。
色はもちろん赤×黒のハンティングチェックとなっている。こだわりのポイントを、詳しくチェックしていこう。
復刻版「503」の8つのこわだりポイント
Point.1
当時の素材感を再現するべく、世界3大毛織産地である尾州で完全復刻した30オンスのウールハンティングチェック。シャットル織機で糸の膨らみは残しながら、織機の力強さによって高密度で重厚に仕上がっている。
Point.2
サイズスペックは、当時のアーカイブをほぼ忠実に再現。しかし袖丈だけは、約1インチ長く設定した。アーカイブに忠実にするだけは現代の着用において不具合もある。そのひとつ、袖丈の短さを解消するための工夫だ。
Point.3
褪色前のオリジナルカラーで染色したコットンフランネルの裏地や筒状に編み上げたウールニットのハンドゲイターは、数回に渡り試作を繰り返して完成した。
Point.4
ボタンは、オリジナルの形を参考に半透明・半艶のものを制作。素材はポリエステル(アーカイブはベークライトの可能性もあり)となっている。
Point.5 オリジナルを忠実に再現した鉄パーツ。現在、鉄でドットボタンを制作するのは困難で、一般的にはアルミ製が主流。この刻印入りドットボタンも金型から作成した。
Point.6&7 ヴィンテージで見られるものとは違う色に感じる裏地は、褪色前のオリジナルカラーで糸染めしているため。織りネームは1950年代のアーカイブをコットンレーヨンで再現したものだ。
さらに、品番、サイズネームはひとつひとつ手作業でスタンプしている。
Point.8
ハンドウォーマーポケットは、袋布を使用しない前身頃に貫通しただけのものだったが、裏地で使用するコットンフランネルを袋布として取り付けている。これも、現代での使用に最適化させるひと工夫。
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復刻版「503」は10月1日(土)から全国のウールリッチ直営店及び
公式オンラインストアで発売される。50着限定なので、くれぐれもお早めに。
[問い合わせ]ウールリッチ 青山店03-6712-5026