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ジャンルの真打ち登場!

めっちゃ格好いいわ、新しいレンジローバー。ひと目見た瞬間にレンジローバーだとわかる歴史を踏まえたデザインでありながら、ちゃんと今っぽさも感じさせる。この今っぽさの秘密はどこにあるのか? 

レンジローバーだけでなく、ヴェラールもイヴォークも、最近のこのブランドは、凸凹をなくしたトゥルントゥルンの表面処理がデザインの特徴だ。

で、このトゥルントゥルンはスムージングといって、もともとはカスタマイズカーやチューニングカーで使われる手法だった。つまり、歴史と伝統を誇る名門レンジローバーが、“ストリートカルチャー”からアイデアを得たということになる。

ん? これってどっかで聞いたことありません? そうです、ハイブランドがストリートのテイストを採り入れるのと同じです。

車とファッション、遠く離れているようで、デザインのトレンドという切り口で見れば意外と近いのだ。

デザインだけでなく、PHEVをラインナップして、将来的にはBEVも加わるというから、電動化のトレンドにも乗っている。

高級SUVの先駆者であるレンジローバーにもライバルが増えてきたけれど、5代目となる新型は見ても乗っても圧倒的な出来栄えで、他を頭ひとつ離した。これぞ真打ち! 

モータージャーナリスト
サトータケシ
フリーランスのライター/編集者。2022年夏の最大のイベントは、人生で初めて富士山に登ったこと。「8合目からはツラかったけれど、山頂で覚えた達成感はハンパなかった」とか。


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