誰でもできることを誰よりもやる凡事徹底
低燃費で高カロリーを消費する。身勝手にも、そんな印象さえあった西野さんだが実際の姿は完全に真逆だった。
「僕は努力が好きなんだと思うんです。練習とか、頑張るのが非常に好き。何の仕事でもそうですけど、売れるか売れないかって不確かじゃないですか。運とか人間関係とかも絡んでくるので。
でも、努力量だけはコントロールできる。世界でいちばん努力しようと思ったら、世界でいちばんやればいいだけの話。誰でもできることを誰よりもやる、凡事徹底。あれがやっぱり好きですね」。
世界でいちばん努力する。言うは易しだが、西野さんの人並み外れた体力も良く知られるところだ。
「僕、同世代の中でいちばん仕事してると思いますね。人一倍努力をしてるって自分で言うのはあれですけど、やってるんだと思います(笑)。
朝6時ぐらいから、お酒を飲みに行かないなら翌朝4時くらいまで、何かしらずっと仕事してますね。途中、寝ることもあればYouTubeを見たりもしてますよ。でも20時間前後くらいは働いてるかな」。
炎上覚悟でなぜ大風呂敷を広げるのか
「エンタメで世界を獲る」と大風呂敷を広げる西野さんだが、それが達成できなかったらきっと世間は「そらみたことか」とほくそ笑むはずだ。なぜ、あえて逃げ道を断つ方法を選ぶのか。
「いや、なんか、かっこいいからなんですけど(笑)。やっぱり小学2年のときにエンタメでいちばん面白くなるって決めたんで、そこに見合うスピードで成長していかなきゃいけないじゃないですか。
去年と同じことをやってても仕方ない。倍々で成長していかなきゃいけない。そのためには当然、風呂敷を広げていかないとゴールにたどり着けないっていう、そこですね。なんかもうずっと焦ってやってる感じです」。
ノストラダムスの大予言が外れた以降の世界
「面白いこと」の実現に並々ならぬ努力を払う西野さんは、未来を担う子供たちに渡したいものがあるという。
「懐古主義みたいで嫌なんですけど、僕が小さい頃って心霊番組やUFO番組がむっちゃあったんです。ゴールデンの2時間特番で宇宙人に連れ去られる番組とか見て、めっちゃ怖いじゃんて(笑)。
1999年には地球が終わるとか、ノストラダムスの大予言では巨大な隕石がぶつかってくるとか聞いて震え上がってたし、徳川埋蔵金も今度こそ見つかるんじゃないかって、テレビにかじりついてました」。
目をキラキラと輝かせる西野少年が脳裏に浮かぶようだ。
「でも、ノストラダムスの予言が当たらなくて、インターネットも入ってきて、全部、答え合わせができるようになったじゃないですか。
調べれば分かるから、デタラメなものがなくなった。でも、楽しかったですよねああいうの。みんなで『どうなるんだ!』みたいなことをやれたのって。そのときの大人は今みたいに誹謗中傷とかに勤しんでなかったし、一生懸命ふざけたことをやっていた。
できれば、そういう世界のほうがいいじゃないですか」。
「夢を語れば笑われて、行動すれば叩かれる。『えんとつ町のプペル』のテーマなんですけど。これが当たり前になってしまった世界を、次の子供たちに渡すのがみっともなくて。
僕が子供だったら、嫌ですよ。自分の父ちゃんがアンチ活動してたり、評論家みたいな真似をしてたりしたら。それよりも、面白いことやワクワクしたものを見せてよって思うから。
ディズニーを超えるぞって言ったとき、みんなに笑われたんですけど、ちゃんと勉強して努力すれば行けるってことがわかったんで、そういうのを見せたいし、見てほしいですね」。
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次回は、話題のオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」の内幕についてお伝えする。